●時代背景
今から四百年ほど前、世界を征服しようと現れた暗黒の魔王をひとりの勇敢な剣士が討ったという伝説が残っている。
その剣士が魔王を倒した後に作ったのが、『イセリア英雄公国』である。
剣士は『英雄王』と呼ばれ、彼の作った国は一代にして広大となった。
そのため、暦はこの国のものを共通して使っており、現在はイセリア暦412年。
第1話の時点での季節(412年の何月か)は特に設定されていない(未定)。
また、かつては『アヴァルス』という国が大陸を統一していたが、今では滅んでいる。
いつ、なぜ滅んだかは不明(未定)。
●地下迷宮『メイズ』
大陸の地下にある広大な迷宮。
魔物の巣窟になっていて、領土内にメイズが存在する国は、必ず徹底した封印を施さなければならない。
封印が施されていないメイズⅤでは、入口から魔物が出てきている。
迷宮の奥に進めば進むほど、遭遇する魔物のレベルは上がっていく。
例)『メイズⅦ』では、3階まではゴブリンしかいなかったが、4階にはその上位種のボルス・ゴブリンが、
5階には更に吸血ヒルなどが生息していた。
実は全ての迷宮は地下5階から繋がり始めていて、その最深部に古の魔王の居城(もしくは拠点)がある。
そこでは、魔王が復活の時を待っており、メイズの封印が全て解けた時、魔王が復活してしまう。
メイズの封印方法は、各メイズで異なっている。
例)クレオラによる『メイズⅣ』の封印
⇒15人ほどの魔術師によって結界を組み上げ、それを昼夜問わず見張り続けること。
イセリアによる『メイズⅦ』の封印
⇒二段階になっていて、地下5階と地下2階で封印がされている。
さらに、封印は女王からの魔力を受けた「子宮枷」の力でなされている。
各メイズの位置
メイズⅠ バーンドベルグ領内最北。
メイズⅡ フェイエン武踏会の領地より、海を隔ててさらに東。
メイズⅢ バーンドベルグ領内東。グラマトン聖教会の近く。
メイズⅣ クレオラ砂漠都市。厳重に監視されている。
メイズⅤ 滅びの都の中央。魔物が地上にまで溢れている。
メイズⅥ クアール湖の小島。近辺の天候は荒れやすい。
メイズⅦ イセリア王宮地下。Ⅶがどこにあるかを知る者は数少ない。
※上記のうち、Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴは第1話で、Ⅶは第4話で所在地が記載されているため、他の場所に移動することはできない。
※Ⅱ、Ⅵは展開によって所在地を変えることも可能。