作品紹介
|
||||||||||||||
アマゾンでのご購入はこちら! |
登場人物
剣崎聖実
(けんざききよみ)
"牝豹"の異名を持つ特捜部の敏腕麻薬捜査官。
クールで正義感の強い美女。
日向虎夫
(ひゅうがとらお)
国内最大規模のヤクザ組織、日向組の組長。
阿川
(あがわ)
日向組の若頭である理論派のヤクザ。29歳。
神田
(かんだ)
聖実の上司で麻薬特捜部の部長。
かつては彼女の父の同僚でもあった。
剣崎昭
(けんざしょう)
聖実の一人息子。元気な小学生。
目次
第1章 悪魔たちの罠
第2章 狂宴の始まり
第3章 蝕まれる媚肛
第4章 悪徳が呼ぶ愉悦
第5章 堕落の烙印
第6章 極彩色の淫獄
本文内容紹介
「ホラホラ、お尻も、お乳も……だんだん気持ちよくなってきますよ……少しずつ少しずつ、先輩は変わっていくんです」
バシ────ンッ! パシ────ンッ! パシィ────ンッ!
こずえも意地悪く囁きながら、尻打ち刑を続行する。激しさを増す拷問に、黒髪の捜査官は逆さ吊りの身体をくねらせ、手脚を突っ張らせた。
「うううっ……こずえ……ダメよ……ハア、ハア……あなたは捜査官……悪に屈してはいけないわ……くうっ!」
清楚で優しく聖実と同じくらい正義感が強かったこずえが、サディスティックな笑みを浮かべ、いかにも嬉しそうに鞭を振るっている。ここまで豹変してしまったことに戦慄を禁じ得ない。
前からも後ろから絶え間なく撃ち込まれる打擲が、少しずつ聖実の肉体を蝕んでいく。いつしか全身の肌という肌から汗が噴き出し、美貌は湯上がりのようにピンク色に熟していた。
(うあぁぁ……私の身体に……何が起こっているの……)
痛みが消えたわけではない。だがその生き地獄のような痛苦の中に、得体の知れない疼きがほんのわずか混じり込む。それは痛みと同じ神経経路を辿りながら脳内に浸透し、聖実自身知らなかった脳中枢の奥を、羽毛のように撫でくすぐってきた。
「おや、乳首が立ってきましたよ。鞭で感じているんですか?」
「うああ……それは肌寒いからよっ……勘違いしないで……ううぅン」
「抗っても無駄。先輩は堕ちるの……淫らでいやらしい牝奴隷に……」
「私は負けない……ああ……何があっても絶対にっ……ああぁうっ」
薬物と逆さ吊りで朦朧としてきた頭に阿川とこずえの声がこだまする。そんな言葉に誘発されたのか。悔しさや恥ずかしさ、惨めさといった感情を押しのけて、どす黒い情感が身体の奥深くでドロリと蠢いた。
挿絵イラストはWeb用に修正してあります。