作品紹介
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登場人物
石月楓
公安部の女捜査官で二十五歳。
一つのことに集中するタイプだが、自分の辞書に存在しない状況になると慌ててしまう。
公安のダミー企業に勤務しつつ、捜査に励む。
セラフィム九条/天野龍斎
メシアの曙ではナンバー2、煌神教では教祖として暗躍する六十代後半の男。
楓の美貌に目をつけ執着するようになる。
工藤哲郎
公安部の警部で50歳後半の壮年。
楓の上司としてフォローするも、楓を度々危険な任務へと送り出している。
スローネ沢田/沢田明希
メシアの曙のナンバー3の三十歳。
セラフィム九条の愛人として肉体を提供している。
目次
第一章 潜入の女捜査官
第二章 虎口にて
第三章 地下室に散る華
第四章 汚れゆく日々
第五章 嬲戯に墜つ
第六章 脱出、そして
本文内容紹介
官能に染まった吐息と共に紡がれる楓の言葉からは、既にかつての力強い拒絶は感じられない。目元を桃色に染めた乙女の表情は、老人がこれから如何なる行動を起こすかを待っているように見えた。胎内で荒れ狂う情欲に耐え切れぬかのようにふりふりと尻が揺れている。淑女の腰振りに合わせて、中途半端に挿入された男根が女膣を攪拌するくっちゃくっちゃと湿った性音が狭い事務所に響いた。
「ほう。いい音をさせるようになりましたね。すっかり女になってしまったようだ」
「私は……あぁんっ!」
揶揄するような天野の言葉を否定できない。理性をかき消すかのように高く嬌声を上げる自分の肉体に驚きを覚える。
(私の身体は……もっと奥まで欲しいと思っているのか!?)
そして遂に男根の緩慢な挿入が最初の到達点と接触した。
「この弾力……やはり石月君は処女なのだね!」
喜悦満面の天野が、胸元から見上げてくる。楓は含羞の色も露わに、顔を背けてしまう。普段は怜悧な淑女が見せる少女の如き反応に、天野の肉が熱く滾る。
「はぁぁんっ! また、固く……熱くなって……」
膣内を蹂躙する男根が、自分の敏感な薄膜をぐいぐいと圧迫する感覚が腰に響く。姦淫教祖は、処女膜の弾力を楽しむかのように、絶妙な力で男根を挿抜する。ぎりぎりで膣奥へと至らない甘挿入は、乙女の胸中に狂おしい程の肉渇望を抱かせた。
(この期に及んで、こんな中途半端な……! 私を愚弄してっ!)
「どうだね? やはり処女を捧げるという行為は軽々に行なうべきではないよね」
「なっ!? そんな……っ!」
天野の言葉に悲鳴のような声を上げる。飢餓に喘ぐ肉体を放置される恐怖に、美人捜査官は狂わんばかりの焦燥を感じた。
挿絵イラストはWeb用に修正してあります。