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ヤブヌマ 侵食されゆく妻の蜜肌

リアルドリーム文庫 162

ヤブヌマ 侵食されゆく妻の蜜肌
小説:空蝉/ 挿絵:猫丸
原作:ナオト。(サークル N.R.D.WORKS)
2016年7月30日発売

文庫サイズ 288ページ

定価:本体713円+税
ISBN978-4-7992-0926-4
 

最愛の妻がおぞましい中年男と交わる、

そんなあってはならないことを僕は妄想した――

「智の望みどおり、藪沼に抱かれてみる」

妻・咲美は夫を愛するが故に、夫の愛を確かめるべく、

パート先の上司・藪沼と温泉宿で夜を共にする。

双臀の間を醜男の肉根が出入りする様を見て夫は……。


・原作はこちら
『ヤブヌマ』



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本文内容紹介

「まだ! まだだよアサオカちゃん。せっかくご主人が立ち直りかけてるんだ。あともう一息の辛抱ってこと。ねっ?」
 引き留め工作をしているつもりの奴の瞳には、獣欲の盛りがギラつきとなって表れている。触れ合ううちに辛抱堪らなくなったのが誰の目にも明らかだ。
(こんな、こんなっ……咲美を性欲の捌け口としか見てない野郎に僕はっ!)
 自己嫌悪が高まるほどに、股間の熱も、鼓動も強まってゆく。吐き気をもよおし、えずくたび、ズボンの内で男根がヒクつき、喜悦を吐き出したがる。
 牡の卑しい衝動は、ズボン越しに触れている桂子にも筒抜けだ。
「ほら座って! もっと、ご主人が嫉妬してくれるようなスキンシップを……ね?」
「きゃっ! や、やだっ」
 恍惚にのたうつさなかにあっても、愛妻の悲鳴に惹きつけられて、しかと視認した。
 藪沼の手が、咲美の太腿に乗ったばかりか、掌を摺りつけるようにして撫で回している。ジーンズ越しの刺激を受けた咲美は背を震わせ、堪えるように唇を噛んでいた。羞恥を鮮明にする妻の表情と身ぶりに、思わず夫の目が魅入られる。
 その間も、藪沼の手指は侵略を続ける。蜘蛛の足のごとき様相で腿肉の上を這い進み、咲美の股の付け根へと迫ろうとした。咲美は当然両足を閉じきり、腰を揺すってまで抵抗を示したものの。
「あ……っ!? や、ぁあっ」
 鼠蹊部あたりをスリスリと指腹でくすぐられて、甲高い、切なさと嫌悪の混ざった声を上げさせられてしまう。
(……ッッ、藪沼ぁぁっ!)
 図々しくも巧みに女の性感を炙る藪沼への怒りと嫉妬。あえなく快楽を引き出されようとしている妻への嘆き。それらが織りなすことでより膨らむ、歪な欲望。
 諸々を無理矢理に呑み下した結果。入れ物の容積を超えた水が溢れるがごとく、胸を拍動、喉を吐き気、頭を眩暈、いずれも異常な勢いで溢れた衝撃を浴びせられた。耐えきれようはずもなくテーブルに突っ伏した智の口から、幾度もえずきがこぼれる。

 
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※紹介文とイラストは一致しない場合があります。
挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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