「んひんんんっ!!」
膣口が押し開かれる。膣道が内側から拡張され、内臓が圧迫された。巨大な杭を身体に穿たれていくような感覚が走る。一瞬息が詰まり、喉奥にペニスを打ち込まれたときのように瞳を見開いた。
(何? これ……なにっ!? ち……違う。全然違う。奏多とは違いすぎる。大きくて、太い。私の……私の膣中が裂けてしまいそうなくらい……だ)
大きすぎる屹立によって肉壺の形が変えられていく。これまで行ってきた奏多との行為が上書きされていくような感覚さえ抱いてしまうほどに、ジェイドの肉槍は強烈だった。
「ふっく……んんんっ」
一気に膣奥にまで到達する。子宮口に亀頭が触れるのが分かった。
「あ……当たってる。これ……奏多のじゃ届かなかったところまで……来てる」
これまで届かなかった部位に異物が触れるという事態に、比較するような言葉まで口にしてしまう。
「ほう、あいつ──彼のものでは届かなかったところまで……ですか。どうです? 気持ちいいでしょう?」
当然ジェイドにも聞かれてしまった。魔術師は勝ち誇るような表情を浮かべる。そんな反応に、夏凛は自分が口にしてはならない言葉を口にしてしまったことに気がついた。
「そ……そんなこと……んんんっ……私は……奏多以外で気持ちよく……な……なんてぇ」
快楽を否定する。
だが、言葉とは裏腹に、先程の愛撫によって蕩かされてしまった肉壺は、間違いなく愉悦としかいえないような感覚を覚えてしまっていた。
(どうして? なんだか……身体がドロドロに溶けてしまいそうだ……)
感じてはならないと理性では思っている。しかし、膣中に巨大すぎる肉棒を感じているだけで、下半身の感覚がなくなってしまいそうなほどに、甘い痺れを覚えてしまっている自分がいた。恋人以外で性感を抱いてしまう──そんな自分が理解できない。
(気のせい……これは気のせいだ。あり得ない。こんなことあり得ない)
必死に性感を否定する。
「恋人以外では感じない……ですか。なるほど。ですが、これでもですか?」
けれど、否定はさらなる責めを生む結果にしかなりはしない。
ずっじゅ……ずっじゅずっじゅずっじゅ!
「はっく! くふっ! んんっ……動き……これ……ふぅ……ふぅ……ふぅ……動き……だした……。膣中っ……私の膣中っ……かき混ぜてくる……」
ピストンが始まる。口元に笑みを浮かべたジェイドが、ギッギッとベッドが軋むほどの勢いで腰を打ち付けてきた。
大きすぎる肉槍で膣中をかき混ぜられる。ドジュッドジュッと激しく子宮口を亀頭で突いてきた。
「ふううう……。んふうう……。駄目だ。これ……こんな……はげ……激しいの……駄目……。少し……もう少し……ゆっく……んんん……ゆっくり」
「ゆっくり? 嘘はつかないでください。これが気持ちいいんでしょ? 激しく突かれるのが」
「そんな……はふぅう……。そんな……こ……とぉお……。うっうっ……うふぅうう」
必死に首を左右に振って感じてなどいないと訴える。けれど、否定の言葉と同時に嬌声をどうしても漏らしてしまう自分がいた。必死に唇を閉じてはいるものの、吐息の中にどうしても甘く蕩けた女の声が混じってしまう。
(声……抑えないと……。んんんっ……でも、でも……できない。これ……なんで? 突かれると……膣中をかき混ぜられると……どうしても……んんんっ……感じて……。駄目なのに……)
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵はWeb用に修正を強くしてあります。
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