愛撫の続きだと思ったのかもしれない。亜輝が深く息を吐く。しかし、アリアがさらに
奥まで指を侵入させると、さすがに異変に気がついた。狭くなる膣の奥、侵攻を阻もうと
する障害を強引に突破しようとした瞬間、彼女が苦しげに眉を寄せる。
「ア……アリア、さん……?」
手首を掴んで意図を問う。不安げな瞳に応えるように、身体を重ねて囁きかける。
「あなたを、あたしのものにするわ」
それは、了承を得るための確認ではなく、一方的な宣言。彼女の答えを待たず、アリア
は膣内の指を押し進めた。
「はッ、あ……ん……!」
もし拒むようなら、羽や尻尾を使ってでも押さえ込むつもりだった。しかし彼女は両腕
を肩に回し、懸命に息を整えながらしがみついてくる。同意を得たと解釈したアリアは、
最後の関門を、躊躇する事なく突き破った。
「あっ、ぐっ……んっ……あぁぁぁぁッ!!」
さすがの亜輝も部屋中に響く悲鳴を上げ、アリアの背中に指先を食い込ませた。懸命に
閉じた目蓋は涙にまみれ、強張った全身を細かく痙攣させる。嗚咽を堪えているように、
声を喉の奥で詰まらせている。
アリアの指に、ぬるりとしたものが纏わりついた。破瓜の血が、その感触が、なぜか罪
悪感となって胸を重くさせる。
確かに、この少女は気に入った。でもそれは獲物としての話。純潔を奪ったのも、自分
の所有物という印を付けたにすぎない。精力を搾取するためだけの存在に、どうして同情
する必要があるだろう。
「アリア……さん……」
本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
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