「それじゃ──リコもベッドに上がってもらえるか。それで、俺の太ももに跨がる感じで座ってくれ。そこから手を伸ばして、上半身からマッサージしてもらおう」
「あ、脚に、ですね……は、いっ……おぅっ、ほぉ……あぁ、すごい……」
決して柔らかくはない──どちらかといえば硬いはずの太ももに跨がったリコは、男体の神秘に触れたとばかり、感極まった様子でため息をもらした。そんな彼女の、置き場に困っている手を引いて肩に触れさせ、体重をかけるよう指示する。
「身体を支えてもいいから、手をついて……ほら、首から肩にかけてのラインを指で押してみると、硬くなってるのがわかるだろ?」
「あ──はい、確かに……なるほど、こんな風に……」
リコ自身、やはりマッサージにはあまり詳しくないらしく、その手つきはおっかなびっくりで、探り探りといった印象だ。細くしなやかな指が筋肉の凝りを確認しながら、ギュッギュッと弱めの圧力を加えてくる。そのまま揉んでもらってもいいが、まずは緩やかなやり方から覚えてもらおうと考え、肌を撫でるような指圧を繰り返してもらう。
「とりあえずは、凝りのある部分や血流の集まる場所──いわゆるリンパ腺を把握してもらいたいからな。俺の言う通りに、ゆっくりと身体中を撫でていってもらえるか」
「か、身体中をっ……っ……は、い……頑張り、ます……ゴクッ……」
跨がられた太ももが、彼女の脚でキュッと挟み込まれ、ショーツ越しの熱く湿った感触が伝わってきた。その刺激だけで──なにより、美少女が真っ赤な顔で跨がり、押し倒すような体勢になっていることで、大樹の興奮も高まってくる。そんな状態で潤んだ瞳に見つめられ、美少女の細く柔らかな手に身体を撫で回させ、勃起するなというほうが無理だ。
(おほっ……や、やっべぇぇ……くぅっ、うぅっっ……めっちゃ、気持ちいいっ……)
本文中より抜粋
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