「危うくおもらししてしまうところでしたね、ド変態様──いえ、ご主人様」
フッと耳元に息がかかり、耳朶が小さく舐め上げられた。それだけで鼓動が大きく跳ね、達してしまいそうなほどに肉棒が震え、快感電流が迸る。その反応を見て、ルカはすぐさま触手愛撫を緩やかにし、完璧な射精コントロールを披露しながら囁く。
「彼女たちが淫魔なら、あっさりと食いついていたでしょうけど、残念ながら違ったようです……つまりご主人様は、普通の人間に無様な姿を晒したということですね。盛りのついた牡犬の散歩姿、見られて馬鹿にされた気分はいかがですか、気持ちいいですか?」
「やっ、めっっ……んぐっっ、くぃっ……いっ、いま、言うなぁっ……ふぅぅっっ……」
主従の逆転したお散歩プレイ、露出羞恥──そして全身愛撫。
凄まじい肉悦が四肢の末端に至るまでを蕩けさせ、感度は極限まで高まっていた。そんな和希の身体を、柔らかく温かな触手は這いずるだけでなく、吸盤を唇のように開かせ、その奥からさらに細い触手を伸ばしてくる。蛇の舌のように、チロチロと蠢く細い触手が丁寧に腋をしゃぶり、臍穴を舐め回し、そして乳首を叩き、捏ね潰す──。
「気持ちいいですか、とお伺いしているのです。お返事ください、ご主人様。あと、歩くのも止めないでください。淫魔探しをしているのですよ、ルカたちは」
「わっ、わかっ、た……ふぐっっ、んぃっ、ひっ、引っ張んなぁっ……うぐぅっっ!」
乳首が激しく吸引され、その状態で触手に弾かれ続ける。疼きにも似た快楽が、みっともなく勃起したニプルに突き刺さり、全身に甘く広がっていった。
下腹部に牡欲が熱く煮え滾るも、それを吐きだすには至らない肉棒が、濡れた下着の中で、自らの先走りをグチャグチャと掻き回す。表面だけを執拗に舐め回されるアナル皺は、抵抗を失ったように緩みきり、細い触手の先端を咥え込まされ、情けなく開閉を繰り返した。その奥で蕩け、触れられるのを求める前立腺が、ジクジクと切なく疼いているのを自覚してしまい、消え入りそうな羞恥に身を焦がされる。
「お返事はまだですか。アヘ顔と喘ぎではなく、寸止め散歩を見られて気持ちいいかどうか答えてください。ご主人様が変態かどうか、お伺いしているのです、ルカは」
「ま、待てって、言って……うぅっっ! 言うっ、言うからぁっ……はぁぁっ……」
乳首を引かれるのを合図に、ヨタヨタと歩かされながら、和希は懸命に訴える。
「きっ……気持ち、いいっ……ルカの寸止めっ、最高っっ……気持ちよすぎっっ……」
本文中より抜粋
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