次の瞬間、彼の腰に僅か力が篭もった。狭く小さな秘裂の入り口へ、逞しく張り出した肉の傘がぐぷりと嵌まり込む。ピリリと灼けるような痛みが閃く。
「ふぁ!? あうっうっう゛うぅうぅっ……!」
レーナはぐぅっと背中を丸め、奥歯を噛み締めくぐもった悲鳴を零す。
だけど――一番大きな頭の部分が入り口を越えたあとは一息だった。
ずるずるとレーナの身の内を掻き分け、奥へ奥へと熱く、硬く、逞しいものが突き進んでいく。お腹を内側から割り拡げられていくような圧迫感が意識を満たす。
やがて、彼の下腹がぴたりとお尻に触れ、聖域の一番深いところをぐっと肉の穂先が押し込んだ。じくんと走った不思議な強い衝撃感に、レーナは自分が初めての時を迎えたことを深く、深く実感した。
「ふぐ…………ふっ……う……ふ……うううっ……」
見下ろせばレーナの秘所はぱっくりと左右に開いて彼のものを咥え込み、ひく、ひくと小刻みに戦慄いている。青筋ばった屹立の根元を赤い雫がつぅっと一筋伝い落ちていく。
「……………………しちゃった……初めて。私の、初めて……ルゥと、しちゃった……」
持ち上げていた背中をぽすんとベッドに預け、荒い吐息を吐き出しながら、レーナは呆然と呟いた。
「痛くなかった?」
彼が尋ねる。レーナは子供のようにこくんと頷く。
痛みは喪失の一瞬だけで、今はほとんど感じなかった。代わりに、彼の身体を受け止めた部分が、ジンジンと絶えず重たい痺れを発している。
息苦しくって落ち着かなくて、身体中がけだるく重たい。もとより彼の魔法の力で動きは鈍らされていたのだが、今はそもそも指一本動かそうという気力さえわいてこない。まるで、彼のものに貫かれたことで心と身体が、ご主人様の命令を待つ飼い犬の様に躾けられてしまったみたいだった。
本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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