二次元ドリーム文庫340 - 百合の騎士と薔薇の姫

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百合の騎士と薔薇の姫
小説:上田ながの  挿絵:しまちよ
 
百合の騎士と薔薇の姫
 
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あなたは私がお守りします
――愛しているから

 

ファンタジー舞台の百合展開が登場!

仕えている姫・アスハが政略結婚を受け入れることを、
苦しい思いで見つめる近衛騎士のレイナ。
しかし2人きりになったとき、
「結婚前に普通の恋愛をしたい、相手をして」と告げられる。
最初は恋愛ごっこだったのに……
それは忠誠から相愛へと形を変える。

 
二次元ドリーム文庫
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN978-4-7992-0776-5 C0193
定価:本体668円+税
発売日:2015年9月11日
   

 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 

「何か言ってよ。綺麗?」
 呆然としてしまったレイナに重ねて問いかけてくる。
「あ……その……き……綺麗です。凄く……」
 これに対し、条件反射のようにそんな答えをレイナは返した。
 決してお世辞ではない。心の底から思った言葉である。
「そっか……嬉しい。ありがとうレイナ」
 するとアスハは笑ってくれた。心の底から嬉しそうに……。
 その上で上半身を曲げると、再びレイナの唇に唇を重ねてきた。
 違う。重なったものは口唇だけではない。乳房と乳房までグニュッと密着する。大きな乳房でレイナの小ぶりな胸が押し潰された。乳首と乳首がキスをするように重なりあう。
「んんんっ! んあんっ」
 すると、全身を甘く痺れるような刺激が駆け巡り、思わずレイナは甘くエッチな響きのする声を上げてしまった。
「はぁあああ……これ、当たってる。レイナの胸と私の胸が……。あったかい。レイナの身体……こんな寒い場所なのに、凄くあったかく感じる。ねぇ、レイナはどう? レイナは私をあったかく感じる?」
 同じような刺激をアスハも感じているのだろうか? ヒクッヒクッと肢体を震わせつつ、耳元で囁くように問いかけてくる。
「それは……その……」
「正直に答えて。教えて」
 耳元に吹きかけられる温かい吐息と共に、囁きが重ねられた。
 流されてはならない。止めなければならない──そんな理性が蕩けていくほどに甘い響きが耳を伝わり、脳髄をかき混ぜてくる。
「か……感じる。感じます。姫様……凄くあったかいです」

本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。

 
 
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