不良娘、間宮明日香に 援助交際をしているという噂が学園に流れていた。 普段の素行も悪く 疑いの目を向ける教師達に、 生徒会長である一樹は
「僕の屋敷でメイドとして働いてるから 援助交際なんてしてないです!」
と出任せを言ってしまう。 この言葉を真実にするため、 明日香と一樹はメイドとご主人様の主従関係に! エスカレートするレッスンとお仕置きは 徐々にエッチな調教プレイに…!?
「う、やっ、べ……漏れちまいそう」 一度トイレに行って戻る、なんて嫌だ。もうこんな所、歩きたくない。 さっさと終わらせたいから、スカートをひるがえし早足で廊下を進んでいく。 もう少しだ。あの廊下を曲がればもう終わり。 胸中に満ちていく不安や怯えが、希望へと塗り替えられていく。 けれど得てしてそういうときにこそ──死神は笑うものだ。 ぽん、と。肩に何かが触れた。人の手のような、感触。 「…………………………」懐中電灯で、背後を照らす。 ──そこには下から光を浴びて浮き上がる、人の生首があった。 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 ぺたん、とその場に座り込む。 「お、おい!? 明日香!?」 生首が声を出す──いや、違う。一樹である。心配そうな顔をして、一樹がそこに立っていた。着用しているパジャマは暗色で、ゆえに顔が浮かび上がって見えたのだ。 「だ、大丈夫か、明日香?」 その声に、安心してしまって──。 「……だ、だめ。あ、ふぁああだめぇえええぇええええ」 下腹が、緩んだ。股間に熱いものが溢れ出す。 「──へ? あ……」 床に転がる懐中電灯は奇しくも明日香の両脚を照らし出していた。ゆえに一樹にも見えてしまう、彼女の脚の狭間から、絨毯へと広がっていく濡れ染みを。 漏らした。漏らしてしまった。 「ち、……ちくしょう、ちくしょう、びっくりさせんなよぉっ……馬鹿ぁ」
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。