「は、はは……あ、現れたな魔王アスモダイよ。そ、そんなご立派な姿をしたって……、したって、うっ、やだ……、ジンジンしちゃう……、じゃ、じゃない。や、闇の姫君たるわらわが、お、お仕置きしてくれるわ」 ずるずると腰を前に這わせて、妹の鼠蹊部の温もりが、こちらの熱くなりすぎている箇所に迫ってくる。少しだけ眉根を寄せ、穂香の表情に緊張が浮かんでいた。 「お、おい……、それ以上近づいたら……」 女の子の股間はきっと感じたことのない異質の柔らかさなのだろう。そこに興味がないわけではない。だが妹のものだ。 暗闇に鼓動が鳴り響いているように思える。肉棒は硬直しきったまま、禁忌に治まるどころか、興奮してしまっていた。 「さあ、ふ、封印してやる」 接触する僅か数ミリ前で一度止まった妹の下腹部。決意を示すように微かに口角が下がって、腰が上げられたかと思うと、次には強張りに圧し掛かってきた。 「ふあっ……、ちょ、ちょっと……」 薄布越しに、穂香の卑肉が当たり、肉裂が左右に開いて、微肉のぷにゅぷにゅした感触が肉茎を包むように挟み込んでくる。ローライズショーツのクロッチが僅かに中心に寄って、恥毛とワレメの形状、そしてプクっと微かに膨らんだ肉芽さえ浮き出て見えた。 (ああ……っ、俺のあそこと、穂香のあそこが、くっついて……、うっ、やばっ……) 男根がピクッと反応してしまう。 「あんっ!」 とても兄に聞かせるようなものでない妹の愛らしく小さな喘ぎ。 刹那、視線が交わって、お互いの顔が真っ赤になった。 「ま、まずいだろ、これは……、なあ、穂香……」 十年会っていないうちに、こんなにも妹は女になっていた。それはうっすらと下着に浮き上がっている牝部の形状だけでも明らかで、全身から滲み出てくる色香と発情した時のような性的熱気に、どこまで理性が保てるか自信を失いそうになる。 「わ、わらわは闇の姫である。この程度……、はあ、熱い……。魔王が抵抗して、灼熱のブレスで、わ、わらわの、一番敏感なところを焼いてくるぅ」
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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