百花忍軍の頭領、薊が語る、かつて遭遇した恐るべき淫術の使い手――。とある武士を籠絡すべく、遊女を装い近づく中忍・薊。だが、その男は筆を用いて女を狂わす使い手だった。肌を滑る毛筆が、淫術に長けたくノ一にさえ牝の地獄を味わわせていく……。