「ンッ、ふっ。ぁンもう、舐めても舐めても出てくるよ」
桜色をした上品な舌が、ケーキのクリームを整えるパテのように、丹念にグロテスクな穂先をなぞり上げる。
智之が身体を引きつらせ、問題集に爪を立てれば、天音は身体をモジモジさせてテーブルを揺らす。2人の汗の匂いが部屋を満たしていた。もしいま誰か襖をあけたら、テーブルの下の天音に気付かずとも如何わしい空気は知られてしまうだろう。それでも止まらない。性感帯同士をぶつけ合うもうひとつのセックスに痺れた頭では、同じ家に友人がいる。いつ気付かれるか分からないという危機感、背徳感さえ興奮に変えてしまう。
「んぁ……。ビクビクしてきた。イキそうなんだね、智之」
「〜〜……んっ、うん……」
「いいよ、早く出して。何回でも気持ちよくしてあげる」
やはり今日は責め気なようで、小鼻を切なげに喘がせながらも不敵に微笑んで見せた。自分の唾液の味しかしなくなっても、まだ舌を伸ばしたまま、今度は鈴口の中まで舐めようとしてくる。シャープなメガネを通しているせいでサディスティックなものさえ漂う表情に、智之はゾクリと得体の知れない高鳴りを覚える。
その態度が余裕のない裏返しであることには気付かなかった。
「ぁンふ……。んん、智之のすごい……。すごい硬いよ。逞しい」
好きな人の発情の証をずっと抱擁しているのだ。いびつに指の食い込んだ白桃のような乳ぶさは、限界まで火照りきっている。子宮が搾られているように蜜を吐いて、スカートに染みそうなくらい下着を汚している。きめの細かい肌はいたるところが紅潮し、光沢のある左右のテールもざわめく動きが大きくなっていた。
本文中より抜粋
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