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百姫夜行 弐 神招姫たちの姦清
小説:綾守竜樹 挿絵:らいうん
 
御巫家を出奔し、宿敵の南方に再戦を挑んだ澪。
そんな彼女の危機を知ってあとを追った妹の波音は、
乱れ舞う触手と悦楽に悶える姉の姿に衝撃を受ける。
やがてその魔手は新しい獲物を求め蠢動を開始し、
新たな神招姫が穢れなき生贄として捧げられる――。
 
百姫夜行 弐
あらすじ
南方との戦いに敗れ神招姫としての地位を追われた御巫澪は、逃亡する南方に復讐を誓い、再び戦いを挑む。
しかし、彼女の身体はすでに快楽に蝕まれていた。
戦いの中、麻薬のような快楽の痺れが蘇り、性の悦びを拒む理性は次第に麻痺していく。
澪は、生まれ変わった南方の力の前に、またしても苦戦を強いられることになるのだった。
一方、澪の妹であり神招姫の一人でもある波音は、南方を追う澪のためになんら動こうとしない宗家に苛立ちを募らせていた。
そんなとき、澪が南方に捕らえられたことを知った彼女は、姉を救い出すべく単独で南方のもとに向かう。
澪と波音、神招姫として鍛えられた二人の清らかな心と身体を、荒れ狂う快感と悦楽の炎が蹂躙していく――。
 
二次元ドリームノベルズ041
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN4-89637-057-0 C0293
定価:本体890円+税
 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 

(……ヤなのにいっ! なのにぃ…  ふああ、そんなに、そんなにぃ…さ、されたら……)

狂騒を呈し始めた少女とは対照的に、南方はどこまでも静謐だった。
中指で急所を掻きつつ、人差し指で処女膜の付け根をなぞり回してくる。

「女陰[女陰*ほと]に巣くうこの膜こそ、大楽に立ち塞がる魔羅」

やろうと思えば……スナップを効かせた激しいピストンも、親指を使ったクリトリス責めもできただろう。
波音が強いられた試練は、実際には完全なる出来レースだった。
南方はワザと、小出しにしていたのだ――オーガズムに達するまでの変化、それを波音に記憶させるために。
悦びの光は何ルクスぐらいなのか、どんな色をしているのか、どんな影を作る、あるいは消すのかを……
隈なく味わい尽くさせるために。

「おわぁああああーーー! おぁ、イッ…い、いぃ…イックぅのおぉぉっ!」

室内に響き渡る姉の声。
自分の声帯が同じような叫びの支度をしている――
波音の目尻から涙があふれた。
緩慢な掻き混ぜが、素早い首振りと化す。
指というより舌を使っているような、「ちゅぷっちゅぷっ」という凪音。

「…………や…………や……やぁ…………  だ、だめ……ダメだよぉ…ああ、だ…め……」

本文中より抜粋

抜粋文とイラストは一致しない場合があります。

 
 
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