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<分岐小説>
姫騎士ユリン
魔城の受胎散華
小説:山本沙姫 挿絵:阿部いのり
 

 ビクビクと脈打つ一物をこれ見よがしに揺らすキングの態度から、何を要求しているのかは一目瞭然。
(この肉棒に跨れ、というのか……)
 いくら気絶しているとはいえ、最愛の兄の前で痴態を演じたくはない。
(……せめて、目覚める前に終わらせないと……)
 しかし兄を救う時間稼ぎのためには、ケダモノの王に従わざるをえなかった。
 早く射精を済ませ、哀れな姿を見られないようにするという矛盾を含んで。
(……)
 険しい表情で起ち上がった一物を見下ろし、火照って桃色に染まった太腿を開いて下腹部に跨るとスカートを捲りあげ、ショーツの股布をずらす。
「こっ、ここに……入れれば、いいんでしょっ!」
 半ばやけ気味の苛立った口調で言い放ちつつ、曝け出した乙女の丘。
 薄い金色の柔毛で微かに覆われた赤味がかった大地を、縦一文字に短いクレヴァスが走る。
「うむ、美しい。さすがは王家の女。我が子種を受けるのにふさわしい器だ。さあ、早く入れるがよい……」
 嬉々として命じてくる豚顔の王に急かされて、ユリンは蟹股に足を曲げて腰を落とす。
 ヌルッ!
 粘液を纏った亀頭を股間に押しつける。
(これも……アルフォンスお兄さまをお助けするため……)
 身も心も引き裂かれそうな思いを堪えつつ、彼女はさらに腰を落として秘唇をみずから割り開いた。
 忌むべき怪物の肉雄蕊で。
 ギチュッ!
「あぁっ!」
 破瓜の瞬間、股間から脳天へ凄まじい激痛が走り、汗ばんだ肉体が大きく仰け反る。
「ブグググググ、王家の純潔、確かにいただきましたぞよ」
 一方で眼下に横たわる豚顔の怪物は、己が一物を濡らす鮮血と、表皮に感じる圧迫感に喜び、鼻を鳴らして笑う。
(こんな、こんな奴に……)
 戦場でかすり傷一つ負ったことのない彼女が初めて流した血は、身体だけでなく心にも巨大な傷跡を残した。
 蒼い瞳からこぼれ落ちる涙が止まらない。
「さて、そろそろ続けてもらおうかのぉ〜、ユリン姫さま」 
「くっ、わっ、わかってる、わよ……」
 満面の笑みでさらなる肉体奉仕を要求してくるキングへ吐き捨てるように答えると、ユリンは両膝を曲げ、奇怪なペニスを女唇の中へ押し込んでいく。
 ブズッブズッブズッ……。
「うっ! き、きつ……い……」
 火照った肉襞を擦る突起のむず痒さと、何者の侵入も許したことのなかった聖なる花園を引き裂かれる痛み。
 二つの衝撃が混然一体となって、少女の最も敏感な部位に襲いかかる。
(こ、こんなの……耐えられない。でも……)
 ふと、傍らで気絶している兄に目を向ければ、まだ目覚める兆しはない。
(我慢、しなくちゃ……お兄さまの、ために……)
 自分自身に言い聞かせると、ユリンは華奢な膝を素早く屈伸させて、狭い産道の中で蠢く魔物の男根をこね回す。
 グチュッグチュッグチュッ……。
「んっ、くっ、んんっ、ひぐっ……」
 無様に泣き叫びでもしたら、邪悪な侵略者の王を悦ばせかねない。一国の姫としてのプライドが、自然に薄い唇を固く結ぶ。
 ズリュップリュッグリッグリッ……。
「くぅっ、あぐぅんっ!」
 とはいえ、人並みの男根を受け入れるのにすらまた未熟な肉体で、暴れまくる怪物を咥え込むのには無理がありすぎる。
 時折漏れる悲痛な叫びを、抑えきることはできない。
「ううむ。なんと素晴らしい。締めつけといい、肉襞の柔らかさといい、これほどのモノを抉ったことはない」
 もがき苦しむ姫騎士とは逆に、固く膨れ上がった男根に纏わりつく甘美な刺激に酔いしれるキングは、豚鼻をヒクつかせながら歓喜の声を上げる。
「だが、まだメス穴の具合はいいが、奉仕の仕方はまだまだだなぁ〜」
 だが、まるで早く終わらせたがっている胸の内を察するように、横たわるケダモノは皮肉めいた口調で過酷な要求を出してきた。
(くっ……そんなに言うなら、お前が言ったように骨抜きにしてやる!)
 腹立たしくなるほどの下品な視線を送るキングに怒りを覚え、ユリンは股間の痛みを堪えて激しく動き出す。
 グリッグチャッグチャッ……。
「はぁっはぁっはぁっはぁっ……」
 大きな桃尻を大きく振り回して、膣内に詰まった巨根を捻りまくる。
 無数の肉突起で、膣壁をゴリゴリと擦られる奇妙な感覚に耐えながら。
「ぐふふふふ、やればできるではないか。ほれ、もっと気合を入れろ」
 目尻を下げただらしない呆け顔で言い放つと、魔物の王は丸太のような両手を伸ばし、スカートの中に突っ込む。
 グニュッ!
「ひぃっ!」
 いきなり尻を掴まれて、焦るユリンは顎が天井を向くほど大きく背中を仰け反らす。
「ふーむ。ここも柔らかくて、気持ちがいいのぉ〜」
 太い指を柔肌に食い込ませ、大きな桃尻を揉みくちゃにしながら、キングオークは少女騎士の華奢な身体を揺さぶる。
 グリッグリッグリリリッッッ!
「あうっ! なっ、何……」
 全身の揺れに釣られて、産道を行き来する淫獣がさらに激しく暴れまわる。胎内を擽るようなむず痒さを刻みつけながら。
「うくっ、いっ、いいぞぉ……もうっ、イキそうだ……でるぞおっ──」
 そしてついに、敏感な急所を散々振り回されるケダモノの王に絶頂の瞬間が訪れた。
「まっ、まって……それだけは……それだけはいやあっ!」
 膣内に詰まった男根が激しく震えるのを感じ取り、射精の瞬間が近いのを悟ったユリンは思わず動きが止まる。
「ここまできてやめられるかよぉっ!」
 堪えきれずに悲鳴を上げる姫騎士に構わず、キングオークは腰を波打たせ固い一物で彼女の中をかき回す。
 グチュッグチュッグニチュッ!
「くふぅぅっ、でっ、出る、出るぅっ!」
「いっ、いやああああーーーーーーっっ! やめてえぇぇぇぇぇーーーーー」
 ブワジュルルルルルルルルーーーーーッッッ。ドグッドグドグドグッ……。
 虚しい叫びが王の間に響き渡ると同時に、邪悪な魔物のスペルマが少女のまだ発育途上な胎内に炸裂した。
(あぁ……わたし、こんな汚らわしい化け物の……子種を……)
 
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