(あぁ、まただわ。どうして、オチンポに触っているだけで、お腹の奥が熱くなってしまうの……)
小股で発生した淫熱は全身へと広がっていき、無数の毛穴から汗を滲み出させる。小鼻に自然と流れ込んでくる魔王の性臭は、肺に取り込まれ、血液を循環し、セリスの肉体を内側からも火照らせる。ドクンドクンと、脈打つ肉棒を持ちながら、賢者エルフはうっとりしてしまう。
「こ、こうですか」
瞳を蕩けさせながら、根元からカリクビまで、コスコス、コスコスと、リズミカルに何かの楽器を奏でるかのように、優しく擦り上げていく。本当に好きな人に気持ち良くなって欲しいと、愛情を込めてするように。
「おおぅっ! 初めてにしては、中々、上手ではないか。それに気持ちが篭もっておるな。それが非常に心地良いぞ」
魔王は褒めてくれるものの、口元は明らかに嘲笑っていた。
(そうしていられるのも、今の内よ。やり方さえ教えて貰えれば、こっちのものなんだから)
賢者エルフは魔王の前で、ひたすら上目使いで媚びる視線を送りながら、従順なフリをする。
(こうした方が、もっと刺激的なはずよ)
器用なエルフはすぐにコツを掴み始めていた。肉棒全体の反応を見ながら、確実に感じるポイント見つけ出す。
しなやかな指をそれぞれ、肉棒の根元とカリクビに宛がうと、集中的に刺激を与えていく。
「テクニック自体はまだまだこれからだが、センスは一流だな」
魔王はエルフの奉仕にご満悦の様子だ。
(残念だけど、今日があなたの最後よ。私がたくさん射精させて、倒してやるんだから……でも、何なのこの気持ちは……)
セリスは指の中で快楽に打ち震える巨根に対し、愛着のようなものが沸いていた。指の動きを激しくすると、それにきちんと肉棒も反応してくれる。それが愛らしい小動物とじゃれ合っているみたいで楽しくもある。
肉棒の震えと共鳴するように、自身の股間の奥がジュンっと痺れ、美しい太股を自然と擦り合わせてしまう。
「さぁ、次は少し舐めてみよ」
(オ、オチンポを舐めるですって……でも、魔王を倒すためには、仕方ないわよね……)
生理的嫌悪感はあるものの、魔王にダメージを与えるのと、精子を飲み魔力を回復する方が優先だ。
セリスは遠慮気味に舌を出し、子猫がミルクを舐めるように優しく肉棒に触れる。
「ペロリ、ペロリ……ペロペロ……」
充血した海綿体の独特の感触と、ほのかな苦味にセリスは美貌を歪める。
ただ、魔王の男性器は不思議と清潔であり、吐気を覚えるなどの強烈な拒否反応は起こらなかった。
「そんなに遠慮せんで良いぞ。これまで余に刃向かった種族の女達は、最終的には何も言わずとも喜んでしゃぶりだす運命にあるのだからな……」
(魔王の癖に綺麗なオチンポだと思ったらそういうことなのね。支配した女の口でオチンポを綺麗にしているだなんて、最低だわ。それに女の方も喜んでオチンポをしゃぶるだなんて、信じられないわ。頭がどうかしてるんじゃないかしら……)
そう思いながらもセリスの舌先は止まらない。じゃれた子猫が頬擦りするかのように、根元から裏筋、カリクビまで、愛しそうに舐め上げていく。
(あぁ、何かしら、この不思議な感覚。オチンポを舐めていると私までどんどん淫らな気分になっていくわ)
舐めれば舐めるほど、鼻先に漂う雄の性臭が濃くなる。心では不快に思っているはずなのに、肉体が、下腹部を中心にどんどん熱くなっていく。
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