「お姉ちゃん、正気に戻って、お願い……」
どのような幻覚を見せられているのか、さくらはうわごとを呟きながら、床の上に仰向けに拘束された姉の顔面に跨がった。
「正気って、さくらっ、んむっんぐぐぐっ……」
アサギの朱色の唇を、妹の白い下腹部にそそり立ったどす黒い剛直が塞ぐ。
ぬぐぐぐぐっっ……
押し込まれてくるそれの太さのせいで、アサギの顎は外れそうだった。巨大な侵入者は、その先端が喉の奥を通過してようやく止まる。
妙に馴染みのある臭気がアサギの鼻腔を満たし、脳を媚薬のように蕩かしてくる。さくらに移植されているのはオークのペニスなのだ。
(う、うくっ……この臭い、くらくらするっ! しっかりしないと、意識が飛んでしまいそうっ)
れるれるっ、ぢゅうぅうぅっ……
無意識のうちにアサギの舌が蠢き、口中の裏筋を舐め上げている。繰り返された陵辱で身体に染み付いてしまった反射が、そうさせていた。
「あはぁあぁぁっ、あったかい……お姉ちゃん、コレが、おチンポが欲しいんだよね……」
その愛撫に感じ入るように、さくらは腰を揺すって、姉の口を犯し始める。
ぐぽぽっ……がぽっ、ごぷぷっ……
押し広げられたアサギの朱唇を、浅黒い剛直が唾液とともに出入りする。喉奥を突かれるごとに、そこから脳裏へ、じんじんするような痴悦が広がる。
(な、流されるな私! アスカ達を助けるんだっ)
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