「くう……、せ、正義は、負けない」
立ち上がるんだ。矜持と気力を奮い立たせ、どんな下劣な格好だとしても、大きく股間を広げながら、片膝を上げた。だが、上手く力が入らず、バランスを崩してしまう。
崩れそうな体を支えてくれたのはレポーターの男だった。
「だ、大丈夫ですか。お、おお……」
「は、はい……、きゃっ」
両肩を握る彼は、後ろから質量もたっぷりの乳房を覗き込んでくる。恥液に濡れた乳首に視線が注がれているのが分かって、やっと動きだした腕で隠す。膝はまだ笑ったままだ。
「ふん、立っているのがやっとのようだな。よし、ハンデをやろう。……他にも誰か、こいつの体を支えてやろうって奴はいないか?」
怪人の思惑は、同じように嗜虐的な劣情を滾らせる者らには伝わったのだろう。最初は周りの様子を窺ったが、もう二度と来ないチャンスに、一人が前に出た。すると「俺も」「ぼ、僕だって」と次々と彼らは近づいてくる。
「え……っ、ちょ、ちょっと何を……、ひゃっ! どこ触って……」
「ほらほら、俺が腕を持ってやるよ」
「へへ、じゃあ、こっちは足を……」
「オッパイ、重そうだな。うひょ、柔らけえ」
興奮して体温を上げた二人が脇の下から両肩を抱えてきて、数人が左右から太股を擦ってくる。過敏になった肌が、呼吸を荒げて汗ばんだ男たちに触られ、その卑猥な手垢に塗れていった。逃れようと身を捩るが、
「きゃァっ、やだ、そ、それっ、揉んでる」
甘く痺れる悦楽が沸き起こって、力は散ってしまう。
絶頂を迎えた直後のような敏感すぎる状態に、徐々に肉体は制御を失っていきそうだ。二の腕、乳房、太股、お尻、柔らかな牝肉は揉みくちゃにされ、腕を伸ばさぬ者からも視線で女体を弄繰り回される。
(こ、これ以上されたら、んっ、刺激に……いやらしい反応しちゃう)
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