高熱の塊がついに子宮口を貫き、下腹部の奥底で激しく跳ね回る。
それは美しい悪魔娘が、醜いケダモノの子を孕むのが確実になったという事に他ならない。
(今まで、可愛い男の子ばかり相手にしてきたアタシが、初めて身ごもるのがこんな化け物の子だなんて……)
洞窟よりはるかに暗い闇の中へ、気丈な吸性悪魔の心は沈んでいく。
(……だけど、何よ、この、心地よさは……)
しかし徐々に抗う気力が衰えるにつれ、股間から胎内を駆け抜ける刺激が、柔肌を締め付ける痛みが、快楽へと変わっていく。
グイッ! グニッグプッジュブップジュッ……。
「くぅっ、あっ、あぅっ……こんなの、今まで、なかった……ふうううんっ!」
華奢な美少年の男根では受ける事のなかった、肉体の奥底に湧き上がる炎が身も心も焼き尽くしていく。
「あっ、あんっ、わっ、わたくし……どうなって、しまったの!? あっ、あんっ!」
すると突然、傍らでのたうち回るライバルの喘ぎ声が、しっとりとした艶を帯びてきた。
どうやら彼女も、未熟な肉蕾を解きほぐされ、女の悦びに目覚め始めたらしい。
クシュクシュ、ビジュップシュッ!
汗と愛液の混じった粘液を散らす秘唇から、水気交じりの淫音を響かせながら、華奢な身体が跳ね回る。
(……皮肉なものね。お互いに下品だの野蛮だの言い合ってたのに、同じ化け物で感じちゃうなんて……)
ついさっきまで、魔力を出し合って戦っていた宿敵が、妙に親しく思えてきた。
「んっ、んっんっ……」
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