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両手を広げて縛められ、胸先を隠すことも出来ない。眼前に、新たな触手が迫る。左の乳房はすでに触手が巻き付いて、ぎゅむぎゅむとたわめられている。向かう先は解放の余韻にいまだふるふると揺れる右の豊球であった。
開く寸前の花芽のような、ぶっくりと膨れた先端が緩慢に近づく。いやいやと首を振れば、柔らかな果実はそれだけでぷるんと震えた。
「なぁに? 下品に揺らして。誘ってるつもり?」
「ちっ、ちが……あぁっ!?」
縛められた悠里を更に、女は言葉で追い詰め萎縮させていく。何をしても馬鹿にされそうで、身じろぎ一つ出来なくなっていく。
乳肌の揺れが治まるまで悠然と待ち──触手はがばりと四つに割れて開く。
真っ赤な内粘膜が覗いたのもつかの間、異形の顎は実りに実った水蜜桃にかぶりついた。
「ひぁああああっ!? だめぇ! 吸っちゃダメよぉ!」
根元までも一呑みにして、じゅるじゅると卑猥な水音を立て触手が柔桃をしゃぶりたてた。
「あうぅん、ぁふぁ、ダメですったらぁ……ぁあんっ」
器官の内部には無数の肉舌が生えており、乳肌の隅から隅までが執拗に舐め回される。
それは乙女の突端も同様で、とりわけざらつきの強いべろが、いつの間にか硬く痼っていた可愛らしい桜色をねりねりと虐め嬲った。
感受の天秤は、一気に淫楽に傾く。
母性の証を弄ばれて、ふしだらな電流が絶え間なく生じては下腹に向かって流れ込んでいく。
きゅんきゅんと臍下が跳ねて内ももが震え、くびれた腰が悩ましくうねる。
どくどくと早鐘を打つ心臓に当てられ、半開きの口からはぁはぁと熱い吐息が零れ出る。白磁の頬が朱に染まり、潤んだ瞳がとろりと緩む。
「もう感じてる。さすがは生まれ持っての変態女ね」 |
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