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責める男たち──いや、すっかり融合して一個の存在となった巨大な触手生物も同じらしく、
「や、あ……ンぷっ!? ンぉ……ぁあっ!?」
輝くほどにむくれた亀頭を蛇の鎌首のようにもたげ、喘ぐ女騎士の唇に、弾む乳房に、藻掻く腕や脚に──競うような勢いで、一斉に襲いかかった。
何十本、何百本──いや何千本もあるだろうか。
熱さ硬さはペニスに似て、大蛇のようにくねる触手の群が、喘ぐアリシアの腕や脚に絡みつく。真っ赤な亀頭を耳の裏側や唇に擦りつけ、頬だけでなく瞼や額にまでグイグイとマッサージされて、青臭い先走り汁を塗り広げられた。
(そ、そうか……みんな、私としたいんだ……)
ラーマの淫術によって興奮を高められた男たちは、美しく淫靡な女騎士を必死に犯したがっていた。人間のままなら順番を待たねばならぬが、こうして融合し、一個の存在になってしまえば──。
ぎゅっ! ぎゅちちっ! ギチチッ!
話せなくなった人語の代わりに、青臭い粘液に濡れた触手を絡み合わせ擦り合わせ、気持ちの悪い音を立てて悦びを表現する化け物。肉色の巨大な塊がうねりながら震え、無数に生えた淫茎を天に向かって振り上げ、ゆらゆらと躍らせる。
同時にまた、アリシアも──。
「ふぁっ!? あ、ンぇあっ!?」
せめぎ合う亀頭の群から紅く火照った顔を覗かせ、ビクンビクンと反り返った。胸先に噛みついているのと同じ異形の鈴口が、クリトリスを咥え、淫唇にも群がってきたのだ。
「ぅにぇあっ!? あぅえっ!? はにゅヒぃっ!?」
細かな肉歯に甘噛みされた淫核が、そのままクイックイッと引っ張られる。いくつもの亀頭に端を咥えられた淫唇も、大きく左右に展翅され、愛液に潤んだ肉畝の外へ──。
「い、い……ィイッ!! 変なのに、イィ! みんなおかしくなってるのに、みんな変なのに……イィ、イィ、イィイィ────ッ!」
人間にされたのでは決して得られない、異様な快感に責め立てられて、涙と涎をこぼしながら何度も何度も反り返るアリシアは、もう、すべての疑念や義憤を忘れ去っていた。
「ね? 貴女も大好きでしょ、オチンチン」
「す……好き、好き好き……大、好きぃいいっ!」
顔を這う淫茎に頬や瞼や唇を蹂躙され、輝くほどにむくれた真っ赤な亀頭に乳房や尻を揉みくちゃにされながら、どこかから聞こえてくるラーマの声に蕩けた声で返答する女騎士。
先走り汁を垂らす鈴口をくぱくぱと喘がせたり、長く長く伸びて自在にくねる淫茎に無数の肉疣を生やしたり──それはもう、明らかにペニスではないのだが、淫悦に蕩けたアリシアにとってその程度の差異はどうでもよいことだった。 |
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