「ぐ……アァ……」
忘れ去りたい凌辱の記憶を頼りに、形と臭いを探る。臭いは薄く、細身の肉刀だ。剛直の細かい違いなど気にする余裕もなかったが、それでも何となく触った覚えがあるような気がした。
「んぅぅ……この、おち……ん、は、多分違う……?」
硬度を増した勃起から手を離す。早くこんなことを終わらせて葉介を解放したい。次のペニスを探る愛歌の手に、二本目の熱い欲望が差し向けられる。
「これは……ふとくて、熱い……っ」
「ン、ヌ……」
指で輪を作るようにして、握る。先ほどとは対照的に全体が太く、亀頭も丸っこい。むわ、と蒸れた牡臭を吸い込んでしまい、口の中に精の味が蘇る。
溢れた唾液を飲み込む音が、やけに大きく聞こえた。背後で、荒い息遣いとペニスを擦る音がかすかに聞こえる。
「そんな、見ないで……っ」
視覚を奪われて鋭敏になった聴覚と嗅覚が、雑兵たちの興奮を察知する。廃工場で自分が与えた快感を反芻しているような想像までしてしまう。
「ん……これ、は……っ」
三本目は一本目、二本目に比べると平均的だった。格段に太くも細くもなく、極端にごつごつもしていない。
「んっ、くぅ……」
触覚が頼りにならないのだから、嗅覚と味覚に頼るしかない。愛歌は自然に鼻先を寄せた。
「ち、違うと思うけど……ぁむ……っ」
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