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呪詛喰らい師3
小説:蒼井村正 挿絵:或十せねか
 

「取り乱しすぎですよ。少しお淑やかになさい」
 子供をしかるような口調で言った久遠の指が額に触れ、咲妃の肉体を金縛りにして抵抗を封じた。
「う……く……や、やめ……て……」
 涙目になって訴える咲妃は、破瓜に怯えるか弱い少女でしかない。
「心配いりません。あなたは神伽の巫女のさらに上の階梯へと進むのです。私と同じ、神産みの巫女という存在となって……」
 慈愛に満ちた微笑みを浮かべ、九未知会の盟主は呪詛喰らい師のヴァギナを貫いた。
 膣奥で、張力の限界に達した薄膜がプツリ! と裂け、輝く肉刀が深々と挿入を果たす。
「つぁ! あああああああああぁぁぁ〜ンッ!!」
 処女膜が引き裂かれる鋭い痛みに叫び、仰け反った退魔少女の目尻から、きらめく涙が頬を伝う。
(奪われた……これが本当の……破瓜!)
 電脳空間で、膣への挿入を仮想体験していた咲妃であったが、現実に体験する処女喪失は、想像を絶する衝撃と激痛で咲妃の心を打ちのめした。
 全身の筋肉が強ばり、全ての感覚が引き裂かれた薄膜に収束されて、喪失の痛みを増幅させる。

 
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