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呼ばれるまま自分一人しかいなくなったスタート台で。右足を後ろ、左足を半歩前の台に置く。
「セット」
両手をつけると、腰を上げろ、の合図が来た。
(へ、平気だもん。これでライちゃんやミィさんがエッチなことされないなら)
内心は悔しさと恐怖で震えそうなきららを支えるのは、友情だけだった。
自分が我慢すればみんな辛い思いをせずに済む。きららにとっては、過酷な魔法少女としての戦いに挑むだけの原動力であり、
──すっ。
これしきの恥辱、我慢できる。
(でも……あぅう、お尻つきだすって、やっぱりすごくエッチな感じ)
台を使っているためただ四つんばいになるよりも前屈は深まり、腰を高々と差し出すこととなる。
「ほほう……」
ハーフの血筋で腰の位置が高いきららでは、なおさらだった。
長い足に支えられたヒップラインは、美術彫刻に近い流麗さだ。濃紺の食い込む丸みとのコントラストに、木村もクラスメイトらも息を呑む。
背中が、お尻が、集中する視線で熔けそうだった。つい膝をまげそうになる。
「誰がやめていいっつった!」
「ひゃ……ッ!」
興奮した男が竹刀を振るってきた。
ばしりと太ももを叩かれる。驚いたきららは慌てて足を伸ばした。
──ムチ。
(ンぁ……っ、ぶ、ブルマが、お尻が)
勢いよく腰を伸ばしたせいで、ブルマのゴム地がヒップによりキツく食い込む。
ハイレグ状の逆三角形になって、お尻を見られる面積が増える……それも恥ずかしいのだが。それより問題は、ゴムが位置を変えたせいで、お尻のお肉が左右に開いてしまったことだ。
着衣の中でヒップの谷間が開く。風が通る。
(あうう、お、お尻、ひらく……動いちゃう。みんな気づいてないよね?)
俊哉に刺激されたアヌスを中心に、視線を意識した腰の筋肉が反応してしまう。
ブルマの奥のジメジメした谷間では、肛門も恥ずかしいくらいに収縮していた。
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