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(お、おっきい、こんなの……裂ける。私の身体が裂けちゃうっ!!)
胎内に杭でも打たれているかの様な感覚に悲鳴を上げそうになってしまうが、必死に耐える。唇を噛み締め、男に対して憎悪の視線を向け続けた。
その動きが止まる。
「ん? これは……」
何かに気付いたかの様に南方がこちらを見た。彼が何に気付いたのか──それが分からない程無能ではない。
「そ……そうよ……。わ、私は処女……で、それがど、どうか……した?」
膣道を押し広げられることに苦しみ、荒い吐息を吐きつつも、怯える様な姿を見せる気はない。
(こんな……こんな奴に私の……私の初めてを……。痛い。痛いの……いや、嫌よ……こんなのいやぁ……)
心中の涙や不安は表に出さない。
「いや……そうか。これがなかなか楽しめそうだ。くく、俺も淫魔喰いを始めて長いが、サキュバスの処女を奪うのはこれが初めてだぞ」
「……か、必ずあんたは後悔することになるわ。それだ、けは最初にけ、警告しておいてあげ……る」
何でもない。処女を失うなど、どうということはない。淫魔にとって性交は食事と同じ。それを恐れてどうする? 何でもない。怖くなどない。
心の奥底で何度も自分に言い聞かせながら、敵を睨む。
「なかなか気が強いな。そういう女は嫌いではない。くく、だが、後悔するのはお前の方だ。俺を淫魔喰いと知って襲ったのは失敗だったな」
敵が腰を突き出す。
ぶぢっ、ぶぢぶぢぶぢぃっ!
「んぐひっ! くっ、んひぃいい!!」
何かが破れる音が確かに聞こえた。破瓜の傷みが全身に走り、結合部からは一筋の血が流れ落ちる。
「ふぐっ、くふーくふーくふー」
(は、挿入ってる……わ、私の膣中に……こ、こんな男のモノが……) |
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