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「さて、司法取引といこう。部下と引き換えに、裁判を止めますかな?」
「ううっ……そんな取引……くっ……分かりました……続け……ますっ」
裁判長の言葉に拮抗を崩された王女は、脱衣を再開した。美しい顔を怒りに歪め、歯を食いしばる。裸体を人前に晒すだけでなく、誇りを顧みようともしないこの男に、馬鹿げた茶番で愚弄される恥辱が堪え難かった。
視界を歪ませる涙を必死で堪えつつ、スカートを外し、下半身を隠すパンストとショーツをさらけ出す。
(駄目、駄目よ……耐えなければ……私さえ耐えれば……みんなが……)
そして今度は、指をブラのホックにかけ、ためらい、震え。
ぱちっ……ぷるんっっ。
一思いに外した。解放された乳房が勢い良く飛び出し、肌色のプリンのように震えた。汗がきらりと光る。
(あぁっ……わ、私、とうとう……)
吐息とともに、痛烈な羞恥と疼くような何かが彼女の体内を駆け抜けた。
「ほおお、これがあのディーナ将軍の証拠……見事なシロモノだな」
「じつにけしからんおっぱいだ」
帝国将校達の下卑たざわめきが耳に入り、ディーナの身体は制御できないほどがくがくと震えた。汗が吹き出し、心臓が破裂しそうに高鳴る。
(見られているっ……私、身体を……男達に見られて……こんな、屈辱っ)
突き刺さる無数の視線に、肌が、乳房が、至る所でじりじりと疼くようだった。胸奥に羞恥心の塊が膨れ上がり、切なく悶える。彼女は思わず手で隠しそうになるのを必死で堪えた。
そこに、裁判長が更に指示を下す。
「ディーナ殿、後ろの陪審員達にも見えるよう、そのまま一周したまえ。凱旋パレードのように、ゆっくりとな」
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