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「もっとよ。もっと舌全体を使って、ご奉仕しなさい。チンカスを、よおく舐め取るの」
「う、うるさいっ……、はあ、はあ〜、ん、にちゅるっ……」
命ぜられるままに、舌肉をべとりと生臭い肉幹に這わせる。瞬間。
――ざらりと。
荒い恥垢の感触が、匂い立つ腐臭が、味蕾の上を駆け抜けた。
「ぅぶっ! ……うああっ、こんな、こんなのっ」
「こんなの、なあに?」
にこりと、ヒルダ。
「――くっ、なんでもないっ!」
首を振り、凍り付いたように強張る舌を無理矢理動かす。
ぬちゅると。濡れた音が眼前で弾ける。赤黒い肉の表面を桃色の舌が這い回り、白いカスをごりごりとこそぎ取っていく。
塩辛く、酸っぱい、奇妙な味だ。
「く、ふぅ、れろ、にちゅ……、はあ、はあ、ちゅるっ、はあ……」
舌の上にこってりと、臭い恥垢を乗せて、唾液まみれの男根を舐め回す。眦を吊り上げ、怒ったような顔でペニスに挑むノエル。
「ふふふふ、ふふ、いい顔ね……」
いたぶりがいのある獲物を手に入れたと。瞳を爛々と輝かせるヒルダ。
グチュ……ヌチュ……グチュ……
「んぐぶっ、は、げほっ!、くっ、こんな、ことぉ……ちゅる……」
きちんと洗っているのだろうか、堆積した恥垢の発する猛烈な雄臭に何度もえづく。
こみあげる嫌悪感に、じりじりと下腹部が焦がされ、肉感的な太股をこすりあわせてそれに耐える。
美脚を包む黒いストッキングに、恥辱の汗が吸い込まれ、しっとりとした艶を帯びていく。
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