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「ああ、な、なにをする。そ、そこは不浄の場所ぞ。そんなところを舐めるなど外道のすることぞ。ああ、やめよ。ああ……」
シェラザードは抵抗しようとしたが、ゼクスの膂力で押さえられては逃れるすべはない。
肉の船底をさらい回すように、執拗に舐められているうちに大人しくなった。
「はぁ……はぅ……ふむ……ふぅ……」
ふっと視線を上げると、赤ん坊のように両手を握り締めたシェラザードは、虚ろな瞳をとろんと蕩けさせ、半開きにした口元から涎と熱い吐息を吐きながら、ビクビクと震えていた。
(うわ、あのシェラさまがすげぇ気持ちよさそうな顔している)
性的に未成熟な王女様が、クンニ初体験。それも百戦練磨の女ったらしにじっくりと舐め回されているのだ。理性を保てようはずがない。
あの傲慢不遜な少女が、すっかり牝の表情を浮かべていた。
不意に悪戯心を刺激されたゼクスは、顔を上げて口元を手の甲で拭ってお伺いを立てる。
「もうやめましょうか?」
「くっ、おまえはときどき凄い意地悪だな。気持ちよいのだ。……もっと、ペロペロと舐めてくれ……頼む」
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