肉襞は挿入に合わせてペニスを歓迎するように締め付けている。抜くときは硬殻一片一片に名残を惜しむかのように吸い付く。
いつの間にか膣内は血液以外の液体で潤い、苦痛以外の感覚を神経に乗せて伝えていた。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
勝手に魔族なんかに媚びるな。私の体は私のもののはずだ。
自身の意思を無視して男根に屈従し、変化していく肉体に怖気が走る。
「ひッ! も、もう、やめ……ひっ、い、いや、いやっ! お願い、早く、んンっ、はやく、終わって――」
悪魔の指が太腿に食い込む。
腰の動きが速くなってきた。執拗に子宮を狙うような動き。獣欲と本能に根ざした律動。
これは、この動きは、知っている。
射精される。
種付けされる。
子宮まで魔族に占領される。魔族を受け入れさせられる。
「い、いや、いやだ! それは、それだけは! やめろ……やめて! いや、いや、抜いて、いや、いやあッ!」
そのために女になったはずなのに、思わず拒絶の声が喉をついて出た。
本能的な怖気に突き動かされ、私は半ばパニックになってゼペイルの体を掻きむしる。
必死の抵抗も虚しく、悪魔のペニスが子宮口に食い込んだ。
どぷっ! びゅぐびゅぐっ!
「あ、ああ、いや……、で、出てる!? あ、あ、ああ、ひあぁぁ、いや、精液、中にぃ……あ、ああ……っ!!」 |