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「もうすぐイキそうだけど、処女同然なんだ。唇も一緒に気持ちよくしてやる」 
「うあっ、今、キスされたら、んむぅっ……んぷぅぅッ……!」 
 いやいやと頭を振ろうとするが、巧みな愛撫のせいで力が入らない。 
 彼は舌まで入れ、先ほどよりもいやらしく口内を舐めてくる。 
(ああ……ダメ……快感がどんどん上がってく……こんなヤツにされてるのに) 
 双乳も口も一方的に弄ばれているのは悔しいが、快感で心が溶け、拒絶する気持ちもぼやけていく。 
 悦楽に塗りつぶされていく一方の正気にすがり、なんとか引き剥がそうとするが、頭や手だけでなく、下半身にも力が上手く入らない。 
(こんなヤツ……いつもなら一発でぶっ飛ばせるのに……!) 
 身体付きを見れば、道場から去った後も、それなりに鍛錬してるのは分かる。 
けれど自分なら、変身しなくても百戦百勝だろう。 
 しかも今は、人間のときとは比べものにならないくらいに強くなっている、変身ヒロイン、ピュア・ストラグルなのだ。敗戦でかなり消耗しているが、それでも超人的に強い。なのに、抵抗できない。 
「あああ、やめてっ……ああ、怖い……わたし、どうなっちゃうの……っ」 
 直面している現状に力が及ばないと分かると、恐ろしさが噴きだした。 
 恋人との情事でも感じたことのない大きな性感は、未知で不気味だ。 
「ふあああ、気持ちよすぎるっ、こんなの初めて、助けて、ヨシユキくんッ」 
「他の男の前であえぎながら、彼氏に助けを求めるオンナもそそられるぜ。ヨシユキは、ここまで感じさせてくれなかったんだな?」 
「そうよっ、はああ、ンン、こんなの知らないっ、こんなに感じたことないわ」 
「心配無用だ。気持ちよすぎて死ぬことはない。まぁ、死ぬほどクセになることはあるがな。オレはそこまで堕とす気だけどよォ」 
「ンン、なにを言って……うああ、あああッ、ほんとにダメ、爆発するぅッ」 
 肩まで伸びる長い後れ毛を振り乱すミヤ。 
 ほつれた髪が汗ばんだ頬に貼りつき、一段と濃くなった体臭が周囲を包む。 
 
  本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 
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