成長途中で筋肉の薄いタダシだが、ペニスだけはしっかり男らしい硬さを示していた。
「タダシ、タダシ……」
浣腸による決壊で、身体どころか心の中身まで抜け落ちてしまったよう、キララはもうゲームへの反抗心を忘れていた。
どちらにしろいまゲームを拒めば、周りの男子たちに捕まり嬲られるだろう。ひとり肌を重ねる相手を選ぶなら──、。
(タダシ……温かい)
彼がいい。
なにより疲弊し、お腹を中から冷やされた身体が、幼なじみの温もりを求めていた。
勃起の硬さに反応したクレバスが口を開ける。包皮をかぶったままのふにゅふにゅした穂先にとろぉっと濃厚な蜜が伝った。
──にぐり。
「あぅ……、っ、あああ……タダシ」
位置を定めて真下へと腰を落としていく。
クラスでもひと際子どもっぽい肢体が、他の誰よりも悩ましげにバウンドした。
(タダシとしてる。えっち……セックスしてる)
嬉しいような悲しいような。開きやすくなっている涙腺からぽろぽろと大粒の涙がこぼれた。
心から思いあう二人だからこそ、この快楽と狂気の祭典で初めて結ばれることへの葛藤は深い。
無理やり処女を奪われた夏休みから、『陵辱』と『愛の儀式』は別物だと思うようにしているが、いましていることは胸を張って愛の儀式と言えるのか、胸を締めつける。
ただそれにも増して、つながった部分のもたらす幼なじみの温もりは心地よかった。
「うぐ……っ、くうぁああ、きららっ」
少女の内部はとかく狭くて食いつきがいい。入り口のところで包皮が噛まれるので、中へ進めるのは刺激に慣れない亀頭部だけだ。
剥けるようになったばかりなのだろう。真っ赤な肉実がぬんめりした絞りに包まれ、少年は痛みまじりの鋭い喜悦に喉を鳴らす。
「タダシ……大好き」
「……きらら
それでもキララが呼びかければ、顔を歪めて笑ってくれた。ムッチリ張った膣粘膜が攻撃的にせりあがって、亀頭から根元までを余さず舐める。痺れるくらい気持ちよくて表情が固いものの。必死で笑顔を作ってくれた。
(も……いいや、どうでも。だって)
頭が正常に働かない。分かることはひとつだけ。
(タダシとこうしてられるのは……嬉しいもん)
自然とキララの伸ばした手を掴むタダシ。
子どものころみたいに仲良く手をつないで、二人はこの悪夢の中で見つけた幸せにすがっていた。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵はWeb用に修正を強くしてあります。
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