調教師は試すように、指三本分ほどの太さがある第一の亀頭をくぷんと埋めた。 まるで痛みを伴わない、甘い衝撃が肛口を満たす。堪らずあられもない嬌声を上げて、少女は言葉を途切れさせた。 抗おうとする心を裏切るように、肛門粘膜は侵入者を嬉しげにもてなした。柔らかい肉層が、形に沿って粘り着く。男が動かすまでもなく、練れた媚肛は刺激を欲し、その表面をぬちぬちと蠢かせる。 「何が違うというのデス。気持ちいいと認めてしまえばよいではありまセンか」 「そんな……気持ちよくなんて、ありませんの──ぉオッ!」 そしてまた一つ肉瘤が洞内に埋められる。ほんの刹那狭まった菊ビラが休む間もなくこじ開けられる。同時に進んだ始めの塊が、ぞりと更に奥の肛壁をこそぐ。 「気持ちよくありまセンか?」 「ありませんのっ……ううーっ!」 そしてまた一つ──。隆起をぐぷんと押し込むたびに、アルレッキーノが同じ質問を繰り返す。否定しても、無視しても、調教師はまた一つ、また一つと侵入を深くする。つぷん、つぷんと淫具が直腸に込められるたび、くぐもった呻きが漏れた。 苦しい。辛い。それだけのはずなのに出所の解らない甘い衝動がこんこんと湧きあがる。まだ雄を知らぬはずの子宮にじんわりと熱が宿る。 「気持ちよくありまセンか?」 そして、十度を超す同じやり取りがなされ──最後のひと塊が、ろくな抵抗もなくクプリと侵入する。長大なディルドは末端のリングを残し、全て腸内に収まってしまった。 「あう……っはぁっ……」 たわわな乳果が揺れるほど肩で息をする。じっとりと脂汗が噴き出し、臍下が跳ねる。 奥に届いた先端が結腸の隘路に詰まり、絶え間ない圧迫感がローラを責め苛む。嫌がるように腸壁が蠕動を続け──不意にぐぷんとその肉瘤が更に奥まで填まりこんだ。 「んぉオッ!」 その強烈な衝撃に、可憐な令嬢が獣じみた苦鳴をあげる。 頤がきつく反ってぴんと伸び、見開かれた目は瞳孔まで広がる。はっ、はっと短く浅い呼吸がやまず、口が開いたまま閉じてくれない。 「苦しくて、辛くて、惨めで、それなのに何故かキモチイイ──違いマスか?」 立ち上がった調教師が椅子の横に周り、顔を寄せて尋ねる。 ギクンと身体が跳ねた。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵はWeb用に修正を強くしてあります。
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