「お嬢様の肌はきめ細かいので、ナイロンタオルで擦るより、こちらの方がよいかもしれませんね、失礼いたします」
「……えっ……」
泡にまみれたメイドの手が、再び脇腹、そしてお腹に伸びてきたのを見てソフィーヤは目を丸くした。というのも、メイドの手にナイロンタオルはなく、手の平で少女の腹部を撫でまわし始めたからだ。
つるつると平らなお腹をさすられ、その手はやがて乳房の下に近づいてきた。サイズ控え目とはいえ、そこは確かに乳房の膨らみ。乳脂肪の丸みを確かめるように、メイドの手の平はソフィーヤの肌を泡まみれにして、絹のような白い肌を擦り続ける。
「あ、あのっ。そこは、そこはいい、です……」
消え入りそうな声でかろうじてそう口にしたが、メイドの手は止まらない。
「ダメです、お嬢様の繊細な肌はタオルですと荒れてしまう恐れがあります。どうぞそのまま、わたくしの手に身を委ねてくださいませ」
「あう、う」
動転しているソフィーヤのか細い声に比べ、メイドの口調は頑として揺るぎないものだった。久しく人と会話していなかったソフィーヤの気力は、あっけなくそこで潰えてしまった。
(けどこんな……こんなの恥ずかしい……あっ、て、手が)
下乳を洗い終えたメイドの手の平は、やはりというか当然のように上に移動してくる。初々しい少女の両の乳房、その中心にぽつりと咲いた蕾のようなピンク色の突起物。そこを中心に温かく柔らかな手の平が円を描くように、ソフィーヤの乳房を撫でさすり、洗っていく。
いや───それはもはや洗うなどという動きではない。
優しく、時に大胆に指が肉球に食い込んで、それは明らかに「揉む」という動きであった。メイドはほとんど少女の肢体を両腕で抱え込むようにして、両手でソフィーヤの乳房を丹念に、じっくりと揉みほぐしていく。
「どうですかお嬢様。強過ぎではないですか。痛くはありませんか」
「いたく、ない……ない、けど…………んんっ」
本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
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