「え? …………あッ!?」
いきなり、彼女の指が内腿を逆撫でした。キスに夢中になるあまり、そこがだらしなく緩んでいた事に気づいていなかった。慌てて閉じようとしたら、玲奈も机に上がって、その大きな胸で押さえつけられた。薄い爪の先で、内腿を何度も撫で上げられる。そのたびに、電気でも流されたように痺れて自由が利かない。脚が強張って動けない。
「ダメ玲奈、これ以上は……。キ、キスだけって約束じゃ……あッ!」
「そんな約束してない。そうだ、まだ誕生日プレゼントをあげてなったよね。じゃあこれがプレゼントって事で、気持ちよくしてあげる」
確か「せめて」と言っていた気がするけれど、スカートの中に手が入ってきた衝撃で、曖昧な記憶がさらに不鮮明になった。しかも、この一方的な行為がプレゼントなんて、ますます理屈が分からない。でも、裾がめくれて露わになった鼠径部を撫でられて、信じられないほど心地いい電流が腰や背中を走り回る。でも、ここから先に進むのは、怖い。
「ね、玲奈。今日はここまでに……玲奈…………はぁンっ!」
突き放そうとした手が硬直した。玲奈の中指が、下着の中心に触れている。性器の窪みをなぞって小刻みに動き、堪らない快感で腰が跳ねる。
「ダメ玲奈! そ、そんなとこ触っちゃ……あう、あぅん!」
親友に秘部を触られている。その事実だけで、あまりの恥ずかしさに頭が焼き切れそうだ。なのに、口先だけで身体が拒もうとしてくれない。キスをした時から溜まり始めたウズウズが、彼女の指で悦びに転換されていく。
それでも、透の中に残った理性が呼びかける。
(こんな事されて……明日からどんな顔して会えばいいの!?)
今ならまだ引き返せる。若干の手遅れ感は否めないけど、それでも肉欲に逆らって髪を振り乱し、親友に呼びかける。
本文中より抜粋
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