「い、いくね……挿入れる……よ?」
声をかけてから臍に着くくらい反り返ったペニスを指で押さえて粘膜肉の穴に押し付ける。あとは前回の要領で腰を入れると、にゅぶぶぶ……と膣肉に亀頭が飲み込まれてゆく。
密着し締め付けてくる濡れた膣肉の感触が肉棒全体を覆って奥へと誘おうとしてくる。その気持ちよさに龍平は「んぁ」と息を漏らして綾夏の太腿に手を置き腰を進めた。
奥に行けば行くほど全体に絡んでくる肉の圧迫感が増して快楽が段違いになった。けれど挿入されている綾夏にはまだ若干痛みがあるようで、
「んん! い、ぃ……あぁっく! ふ、ぅうう! ん!! んんぁッ!」
傷が引き攣れたような感覚に顔を顰めて声をあげる。根元近くまでペニスを埋めてようやく腰を止める事が出来た龍平は「痛い?」と問いかける。「へいき」と返事がくるがどう見ても平気そうではない。その顔に動けなくなると綾夏は弱々しい声で囁いた。
「へいき、だよ……だから、動いても……大丈夫」
ここでまごついていたらそれこそ困らせてしまう。そう感じた龍平は頷くと「いくよ」と呟き腰をスライドさせた。拙くぎこちないピストンだが懸命な動きだった。
若く猛ったペニスがまだ破瓜の傷が癒えない中を擦ってゆく感覚に綾夏は「んん!」と唸り四肢に力を入れる。するとこの前と同じように脚が龍平の腰に巻き付き始める。
痛みが走ってそうなっているのだろうと思った龍平はせめて少しでもと、挿入している部分のすぐ上にある陰核を親指で撫でてあげた。腰を拙く動かしながらクリトリスを弄る。すると快楽と苦痛が一緒に襲ってきて綾夏の頭を混乱させる。
「はぅ! ん! あ、ぁ、っく! ひぁ、ひぁぅう! あぁ、んん! んぁああ!」
少しでも楽に、気持ちよくなって欲しい。その想いで親指を動かした。そしてピストンもゆっくり優しく行う。腰が疲れるので休んでは位置を変え振っているとある位置で痺れるような気持ちよさが龍平を襲った。膣内を単調に前後させていたピストンだったのだが、腰の位置を変えた時に上側の膣襞に擦るように突き込んでしまったのだ。
(……あ、これ……気持ちいい)
そう感じた龍平は綾夏に負担をかけないようにしながらその動かし方を必死で行う。突き出し引くではなく、膣肉に亀頭を押し付け擦るように動くのだ。
するとそのヤリ方はこなれてきた膣内にも快楽を流し始める。傷を痛めないようにゆっくりとした動きで愛液を増やし、同時に陰核への刺激で快楽を受け取り易くさせる。意識してやったわけではないが、その同時責めは綾夏に微かだが挿入快楽を与えてゆく。
「あ、あぁ、あ、ぅぅうう! あ、なに……ふぇ、なに、こ……あぁあ!! んんぁあ!」
痛いだけだと思っていた挿入で僅かとはいえ快楽が流れてくる事に綾夏は戸惑う。瞬間的にはそれが快楽とは分からないくらいだった。しかし龍平が肉棒で優しく膣肉を擦り、指で陰核を撫でるとお腹の奥にジンジンと味わった事のない気持ちよさが流れていって、
「んぁあ! あ、あぅあ!! や、あ、なに、これ……ひぃぅう! んん、ひぃあ!!」
高い声があがりお尻が浮く。おまけに脚が今迄よりも強く腰に巻き付いた。それを痛みのせいと勘違いした龍平にもっと責めを丁寧にされ、綾夏は自分の膣が震えるのを感じた。
「う、うわ、え……あ、うわ! あぅう!!」
膣肉が震える気持ちよさに龍平は間抜けな声をあげて腰を引く。襞肉が亀頭を刺激してくる感覚に驚いたのだ。
本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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