「あっあっあっあっあっ」
動きに合わせて甘い声で啼きながら、肢体を幾度となく震わせた。
「ああ……これ……何か来る。こんな感覚知らない。ああ……なんだ? これ……あっあっ……私……どうなって……」
やがて、これまで感じたこともないような熱い何かが、下腹部から膨れ上がってくる。
身体だけじゃない。脳髄までも蕩けてしまいそうになる感覚だ。
「駄目だ。これ……変になる。知らない……。こんなの初めてで……怖い! アーニャ……ちょっと待って! 止まって! 頼むっ!!」
生まれて初めての感覚に恐ろしささえ感じる。だから必死にやめてくれと訴えた。
「大丈夫よ……その感覚、きっと心配するようなものじゃないわ。だから身を任せなさい。ほら、抵抗なんかしないで」
だがアーニャは聞き入れてなどくれない。
それどころかさらに指を激しくくねらせてくる。
「無理……抑えられない……」
「いいわよ。ほら……サリア……んっふ……んちゅうっ」
指で愛撫してくるだけでは終わらない。ニッコリと笑うと共に、アーニャは口付けまでしてきた。
「むっふ……んっちゅ……ちゅっる……んちゅううっ」
舌を挿し込み、激しく啜ってくる。
(駄目……き……気持ちいい……私……もうっ……)
限界近くまで昇り詰めていた肉体の後押しをするように、口付けの快楽が刻まれる。
「んっふ……んっんっ……んんんんっ!!」
肉悦が爆発した。
本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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