「こっちを見て。わたしだけを……見ていて」 彼女は身体を起こし、服を脱ぎ始めた。柔らかそうな乳房がぷるんと弾む。細い腰をくねらせながら、下着まで全部放り出す。剥き卵のような白い肌に、桃色の乳首、淡い恥毛までもが、ランプの炎に妖しく照らされる。 「ファイ様……」 唇から覗く濡れた舌に、目を奪われる。それが近づいてきたと思った時には、ぬるりと口腔に挿し込まれていた。 「んむ……ふ、あふ、ん、ぷぁっ……!」 舌が舌に絡みつく。まるで他に意識を奪われるのを許さないと言わんばかりに、口腔の中を掻き回す。舌のざらつきが擦れ合うたび、あまりの快感に気が遠くなりかけ、ふたりとも相手の肩に指を食い込ませてしまう。 「あ……あ、ぅうンッ! ルル……好きよ。大好き……はぁぁ……」 「ファイ様……あたしも……ン、あ……ンむぅぅぅっ!」 囁きながら、ファイルーズは唾液を流し込んできた。甘い果実のような匂いがルルを酔わせる。アーシャのことは気になるのに、キスの快感に意識が押し流される。 「ファ……ファイ様……ン、むぁ!?」 唇を舐めながら、ファイルーズが淫裂責めを再開した。肉襞を指先で軽く震わせるだけで、すっかりできあがった身体は、胎内深くまで快感を響かせてしまう。 「んあっ、あふ、はぁっ、んッ!」 短い喘ぎに混じって、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が股間から聞こえてくる。お尻で円を描き、腰がうねる。 「あぁ……すごいわ……。ルルのここ、すごくいやらしく動いて……わたしの指を舐めているみたい」 「そんなこと言わないで……。や、やぁぁぁ……」 「あん、もう。ルルったら、声を我慢しちゃダメって言ったでしょ」 「え? こ……これはそういうことじゃ……あぁん!」 両手首を掴まれて、完全にベッドに組み敷かれてしまった。首筋を這う舌に、ゾクゾクが止まらない。あまりの快感に我慢しきれず身体をくねらせると、今度は重なり合った乳首が擦れて、さらに甘美な痺れに苛まれる。跳ね回る腰に弾き飛ばされまいとしてか、彼女はルルの右脚を両膝で挟んできた。腰が上下に動くたび、彼女の太腿に恥裂が擦れて、下半身が蕩けてしまいそうだ。 「あッ、ふ、ふぁぁんっ! こ、こんなの……おかしくなるッ! 変になっちゃうッ!!」
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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