二の腕でぎゅっと肉果実を内に寄せるようにしながら、両手を彼の睾丸に伸ばす。触れる手前で、一瞬の躊躇を経て、 (ここ、気持ちいいはずだよね。ん……っ) 優しく掌に包んだ。 「うはっ……、す、凄いね、ナツミ。こ、こんなエロいことできちゃうなんて。おお、そんな、転がすようにされたら……」 (なっ! わ、私だって、こんなことするつもりじゃなかったわよ。仕方なく、してるだけなんだからね) どれくらいの力加減がいいのかも分からない。ただここは男性の急所であるとは知っていて、慎重になりすぎたぎこちない手の震えが、かえって彼の性感を揺さぶっている。 それでも、上目遣いで見る彼の顔は、恍惚としてはいても、射精の兆候を示さない。 「ハァ、ハァ、ハァ……、も、もっと、強くして、い、いいですか?」 「じゃ、じゃあ……、そのまま、チ……チンポしゃぶってくれ」 早く射精させて終わらせようとして出た言葉。返ってきたのは、初心者には更にハードルの高い要求だった。 (こ、ここから、口に……、こ、これを……) パンパンに肥大したような亀頭の先から、ぬらぬらとカウパーが滲み出て、胸の谷間を光沢させている。フェラチオという行為の知識はあって、DVDでも見せられたが、どうしたらいいものか分からない。 それでも、切なそうな顔をした彼の欲求の膨れたそのものを見せられると、どうにかしてあげたくなってしまった。 カーと頭がまた酷く熱くなったが、 「か、畏まりました」 (も、もうっ、また無茶言って……。私だって、そんなに器用じゃないんだからね) ええい、と唇を生臭い肉棒に近づけた。 ちゅ……っ、ぺちゃ、レロレロ……ォ。口付けた瞬間、ぬちゃっとした淫水の感触に身が僅かに震えたが、好きな相手の為と思うだけで、嫌悪感はなかった。唾液に濡れた舌を伸ばし、蕩けだした乳肉の合間から突き出た男根の先端をちょろちょろと舐め回していく。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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