「ああ……た、高辻クンの熱いのが……わ、わたしの中に──くふあぁぁン!」 樹里奈が今までとは比較にならない甲高さで、悲鳴にしか聞こえない声をあげた。 「っくぅぅぅぅぅ!?」 直後、スムーズに自分を受け入れてくれていた膣襞が、もの凄い圧力で中の男根を締め付けてくる。 その尋常ではないキツさに驚いて、思わず股間を見下ろしたら──「ふえぇぇぇ!?」 二人の結合部から、真っ赤な鮮血が流れ出していた。 「わわわわわ!? た、たたた大変だよ!」 びっくりして腰を引こうとしたら「だめ!」とその流血している本人に止められる。 「い、いやでも、血、血が出てて……あわわわわわわっ」 情けないほど動揺する自分とは対照的に、樹里奈の方はジッとこちらを見上げていた。 「…………は、初めてなんだか…………当たり前だよ」 彼女に言われてハッとする。 そうだ。彼女は処女なのだ。 バージンブレイクした際に、出血するのは当たり前ではないか。 いろんな意味で興奮しすぎていたために、バカみたいに慌てた自分が恥ずかしい。 (……で、でも……本当に……僕が川澄さんの初めてを……) 片思いをしていた相手に処女を捧げられた喜びで、魂ごと全身がジンと喜びに震える。 「あ、あの……でも、本当にこのまま続けて大丈夫?」 理由は分かったが、出血していることに変わりはない。 バージンブレイクにどう対応していいかわからない少年は、素直にそう訊ねていた。 「……し、暫くは……このままジッとしてて欲しい」
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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