「ならは、早くしなさいよ。わ、私だっては、恥ずかしいっていったでしょ。ほら、こ、これだけ濡れてればだだ、大丈夫だから」 「う、うん。その……そ、それじゃあいくね。えっと、こうかな?」 肉先を開いた花弁に密着させる。 くちゅぅっ。 「はんんっ」 ビクンッと奏が肢体を震わせる。ペニスに花弁の熱い熱気が伝わってきた。同時に肉襞が吸い付くように肉先に絡みついてくる。温かく、柔らかな感触だった。ただ触れているだけでしかないというのに、すぐにでも射精てしまいそうなくらいの快感を覚えた。 それを必死に押さえ込み―― 「い、挿入れるね」 「いいわ。き、来なさい」 密着させた腰を突き出す。 ぬじゅっ、くっちゅ……にゅじゅぅうう……。 「あっふ、ふあっ、あっあっ、あふぁあああああ」 巨棒が膣口を拡張していく。熱を帯びた柔肉に肉竿が包まれていった。膣肉がペニスに絡みつく。肉壁はヒダヒダが多く、とても柔らかいのだが、それでいてキュッキュッと肉棒を激しく締め付けてくる。 柔らかさときつさ――二つの相反する感覚に襲われ、より射精感が大きくなっていく。少しでも気を抜けば爆発してしまいかねない程だった。 (ま、まだ射精しちゃ駄目だ。耐えろ、耐えろぉ!) 何度も自分自身に言い聞かせつつ、より奥まで腰を突き出していく。 「あっく……ふうっふうっふう……んっくぅうう……。はぁはぁ……ま、まだ? まだ挿入ってくるの? すごい。こ、こんなお、奥までは、挿入ってくるなんて」 ペニスを挿入れれば挿入れる程、締め付けはきつくなっていった。結合部を中心に、自分の身体がどろどろに溶けてしまうのではないかとさえ思えるくらいに心地いい。そんな快感に溺れつつ、遂には膣奥までペニスを突き込む ぶぢっ! ぶぢぶぢぶぢいっ! 「ふっぎ、んんんんん。いっ、いっつぅううう。んっく、あっ、ふぎぃい……」 肉先に何かを突き破るような感触が伝わってくる。同時にキュウッと肉竿全体が押し潰されてしまうのではないかと思えるくらいに、激しく肉襞が絡みついてきた。膣口からは一筋の血が垂れ流れ落ちる。 「こ、これって……」 「ふっぐ……はぁっはぁっはぁっ……わ、私がお、女になったってし、証拠ね。ふぅふぅ……か、感謝しなさいよ。わ、私の……この姫宮奏のし、処女を奪えたんだからね」 破瓜の傷みがあるらしく、どこか辛そうな表情だ。それでも――こんなの私には何でもないんだから!――とでもいうように、口元には微笑を浮かべる。なんだかその姿がとても奏らしくて、なんだか愛おしかった。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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