「──っっ!! あっ、お……お兄ちゃ……んっ、うぐっ、うぅぅ……嬉しいっ、お兄ちゃんっっ……大好きっ♥」 首に彼女の両腕が回され、濃厚な口づけとともに甘い吐息が注がれる。互いの唇と舌を啄み合いながら彼女の腰を浮かせると、ショートパンツの奥にこもっていた汗の臭いと、甘酸っぱい女の匂いがムワァァ……と広がり、直希の下半身を刺激してくる。 (うぉっ……すっげ、これ……雪花の、アソコの……っっ!) 昂ぶっているのは自分だけかと思っていたが、雪花の身体もかなり火照っていたというのがよくわかった。 「さ、触るからな……痛かったら言えよ、いいな?」 剥きだしになった淡いピンクのショーツにそっと手を這わせてみると、濡れた布地に指先がグチュリと埋まり、染みだした粘液が絡みついてくる、刹那──。 「はふぅぅんっっ♥ んっ、やっ、あぁぁ……は、恥ずかしい、お兄ちゃんっ……」 ビクンッと背中を跳ねさせて腰を震わせ、弛緩したように四肢を脱力させた雪花が、ソファに倒れ込んだ。両手で覆った顔は真っ赤に染まり、身体中にしっとりと汗を浮かべた彼女は剥きだしの脚を内股にし、直希の手を止めようとしているようだった。 (……やっばい、雪花のやつ可愛すぎるっ……) ここまで積極的だった雪花が不意に見せた羞恥心に、ゾクゾクと背筋がわななく。倒れた彼女を追ってその上にのしかかり、ショーツの奥を先ほどより強く、けれど彼女の身体をなによりも思いやって指で押し込みながら、耳元に口づけてささやいた。 「濡れてるよな、いつからこんなになってたんだ?」 「はぁうっっ……んぅっ、はぁぁ……も、もうっ、お兄ちゃんってば……そんなこと、聞かないで……くひぅっっ!」 染みだした愛液の滲みを広げるように、今度は秘部の中心に指先で円を描く。先ほど自分がされたように、耳朶に舌を這わせて舐め擦ってやると、すぐさま甲高い嬌声が響き、腰を捩るたびに彼女の身体から甘い香りが広がってゆく。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
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