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ツンとお嬢さまと花嫁修業
小説:筆祭競介 挿絵:あいのせりん
 
ツンとお嬢さまと花嫁修業
 
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私の手料理を味わいなさい!
あ、あ〜ん♥
ツンツンお嬢様によるドキドキの花嫁修業が始まる!
 

「今日から私の『旦那さま』になりなさい!」

学校の課題である花嫁修業をクリアするため、
幼馴染みの椎名始に相手役を頼んできた
お嬢さまの蘭咲真凛花。

彼女は炊事洗濯などの家事だけでなく、
夜の生活まで教えてほしいと迫ってきて!?

 
二次元ドリーム文庫
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN978-4-7992-0097-1 C0193
定価:本体630円+税
発売日:2011年7月13日

 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 

「は、はじめぇ……ああっ……始のが物凄くドキドキしてるのが……身体の内側から直に伝わってきてるわよぉ……」
 真凛花の声から破瓜の衝撃が徐々に消え、強張っていた美貌も今はむしろ官能に甘く蕩けている。
「ま、真凛花ぁ」
 そんな長年恋焦がれてきた初恋相手の艶姿に、再び鼓動がドキドキと高鳴り、うなじの辺りがゾクゾクと粟立つ。
 胸の奥底から彼女を求める精神的な昂りが、猛烈な勢いで湧き上がってくる。
「お前とキスがしてぇ」
 始が甘く囁くと、はあはあ、と息を整えていた恋人が感極まったように瞳を細めた。
 そのままゆっくり顔を落としていくと、相手もゆっくりと瞼を閉じきり――チュッ。
 二度目のキスをする。
 唇と唇をしっかりと重ね、ファーストキスの時とは比較にならないほど濃く長く。
 セックスの一体感も凄まじいが、キスもそれに負けていない。
 始は薄目を開けて首を斜めにすると、相手の唇とクロスする形にして舌を差し入れた。
 唇だけではなく、味覚器官も深く重ね合おうとするすると、
「――ン! んんんッ!?」
 身体を繋げたままのお嬢さまが、閉じていた瞳を丸く見開く。

本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。

 
 
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