雪乃は今さらながらに、衆人環視の状況で悠人とセックスをしているのだという事実を思い起こした。 (ああ、でも止まらないっ……!) とろっ……結合部の縁からかき出された愛蜜が、周囲に甘酸っぱい匂いを振りまく。 「あれ? 見て、あそこでカップルがイチャついてない?」 「え、どれどれ」 不審げな男女の声が響いた。 (気づかれたのっ……!?) ぎくり、としながらも、身体の内部で高まった性悦の電流を止めるすべはなかった。 立ちバックの姿勢で悠人から一際強く突かれた瞬間、雪乃の頭の中で真っ白な輝きが爆発した。 「あ、だめっ! 周りにぃっ……き、気づかれっ……はぁぁぁぁぁぁ、んんんっ!」 抑えきれずに派手な嬌声を漏らしてしまい、雪乃は思わず顔をこわばらせた。 もしも周囲の人間が雪乃たちのしていることに気づけば、一斉に注目されるだろう。 ぷりんとした尻をあらわに、恋人のモノを受け入れている雪乃の姿を、大勢の人間にあますところなく見られてしまう──。 危険な想像をしたとたんに、膣の中がきゅん、と甘く疼いた。 「くうっ、また締まっ……!」 悠人が背後から腰を揺すり、すっかり水気が多くなった膣内をたくましいモノで撹拌してきた。
本文中より抜粋 抜粋文とイラストは一致しない場合があります。 ※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
|