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囮捜査班御堂レイカ 痴漢鉄道の亡霊
小説:綾守竜樹 挿絵:Z O L
 
「終点に着くまでの五十分間。さあ、存分に楽しんでください」

新鉄道で起こる怪奇な痴漢事件に、御堂レイカが挑む。
だが、実体のない無数の手に全身を這い回られ声を封じられた
囮捜査官に残されていた道は、ただ堕ちゆくことのみだった……。
 
囮捜査班御堂レイカ 痴漢鉄道の亡霊
あらすじ
都市計画の一環として作られた新鉄道、曙線。
殺人的な乗車率のこの路線は、奇妙な手口で凌虐の限りを尽くす痴漢集団『千手観音』の根城となっていた。
解決依頼を受けた囮捜査の専門家、御堂レイカは、捜査の過程で「千手観音には幽霊がいる」と忠告してくる不思議な少女と出会う。
だが彼女の心配をよそに、レイカは様々なコスチュームで敵を誘き出そうとする。
むっちりした美尻を揉みしだかれ、豊満な乳房を服の上から舐め回される女捜査官。
ライダースーツを纏ったはちきれんばかりの肉体は、無数の手指の餌食となった。
恥辱に耐えて首魁を引っ張り出したレイカだが、逆に人外の術で弄ばれることに……。
片道五十分の淫夢は、止まることなく疾走を続けるのだった。
 
二次元ドリームノベルズ095
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN4-89637-157-7 C0293
定価:本体890円+税
 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 
スーツ越しにとり憑いていた六匹が消え、   背後から新たに登場した二本が銀色の縁に潜りこんでくる。
両腕を交差させてヘソのあたりにX字を描き、右手で左乳、左手で右乳を、それぞれ握りしめてきた。
肌と肌の擦れあいだけがもたらしうる懐かしさが、レイカの歯茎をほの見せ、目の錯覚でも何でもなくスーツの表皮に浮かびあがった手の輪郭が、少年たちの理性を狂わせる。
――揉め!  剣闘試合を見ているローマ市民たちの雰囲気だった。
――揉んでよ! 揉みくちゃにしちゃってよ!
ヤりたい盛りに抑圧された少年たちの高電圧が、レイカの脳裏に流れこみ、千手のオカルト能力を高回転させる。
壁から生えた手が、若い獣たちのリクエストにお応えした。
「…………あ!」
予想以上に大きな声が漏れた。
紺色の波間に浮かぶ顔が、軍隊的な乱れのなさでこちらを向いてきた。
周囲の視線がいっせいに集められ、物理では計測できない方法で温度をあげる。
耳たぶが真っ赤に染まりあがる。
(くうっ……あたし……あたし、ホントは……!)
あと少しで弱音に落ちてしまいそうな吐息をこぼした途端、ここぞとばかりに乳首を捏ねられた。

本文中より抜粋

抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
 
 
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