「こんなキノコは初めて。でも毒キノコの可能性もある」
なるほど言われてみれば、初めて見たキノコを口にするのは危険すぎる行為だ。矢緒樹はコインを取り出して、追加の催眠をかける。
「大丈夫ですよ〜、これはしゃぶって味わう新種のキノコです〜」
アホっぽい言い方もあったモンだと自分でも思いながら、しかし空色髪のシェフは、素直に頷いていた。そしてしばし見つめて。
「……新しい食材は、何でも採りたてを食べて確かめる……ぺろ…」
熱勃起を丁寧に握ると、先端の割れ目に舌を這わせた。濡れた小さな舌が、ぺちゅり、と先端をくすぐる。
「うぐっ──いきなり敏感なトコロを…!」
小さな舌先は割れ目の表面ではなく、粘膜といえる尿道を僅かに舐めた。いきなりの刺激に、少年の腰にはギュウっと力が籠もり、更なる血液をペニスへと送る。
「少し堅さが増した。熱も上がっている……先端から液体が出てきた。卵白のような粘りがあって、味もニガい」
料理人の習性なのか、特に舌での感覚を大切にしているみたいだ。それに淡々とだけど、こんなにしゃべる九香も初めて見た。少女の探求は更に続く。
「さっきより活性化している。もっと舐めれば変化があるかも。確かめてみる」
まるで報告書のように告げると、勃起を真正面からジっと見つめ、小さな唇を開いた。
──……くぷん。
「ぁん……んむむ…」
本文中より抜粋
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※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。 |