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くノ一夜伽話 この印籠が目に入らぬか?
小説:綾守竜樹 挿絵:高浜太郎
 
くノ一夜伽話
「……今宵は薊がお側をお務めいたします」
少女の前に突如現れた三人のくノ一が、身体を張って主君にご奉仕つかまつる!!
 
印籠を受け継いだ美由樹の前に、突如くノ一たちが現れた!
 冷静沈着な頭目、薊。淫術に長けた美女、緋冴。
動物使いの少女、ホタル。
臣従を誓う時代錯誤な三人が少女の日常を掻き回す。
しかも夜はくノ一ならではの「ご奉公」まで味わわされて……!?
 
二次元ドリーム文庫32
発行:キルタイムコミュニケーション
ISBN4-86032-227-4 C0193
定価:本体630円+税
 
立ち読み
※Web公開用に修正を大きくしてあります。
 
気持ちいい、気持ちよすぎる。
 ただ陰毛をそよがされるだけでも、私はなにかを弾けさせた。
まるで炙られているポップコーンみたいに、腰を跳ね躍らせていた。
 激しい動きに手を焼いたのか、薊が私の左足も肩に乗せ、両腕を伸ばして腰骨をガッチリと押さえつけてくる。
鍛え抜かれたくノ一の膂力に敵うはずもなく、私は股間に顔を埋められた体勢で、布団のうえに縫いつけられた。
もう薊の舌から逃げられない、この気持ちよさを浴び続けるしかない。
諦めの無力感が、私の胸を鷲づかみにした――。
「……あ、あ……あ〜〜っ!」
 語尾が、天めがけて透きとおる。あとを追うように魂が翔びたとうとして、肉体の枷に引き戻される。
魂と肉の葛藤は腰のタテ振りとして現れ、薊の頭ごと上下動をくり返させた。
腰の裏が汗ばみ、お尻の筋肉が疲労の吐息を漏らす。そのすべてが甘かった。
いつまでもこうしていたい、と願ってしまった。
「また、達していただけたのですね……ありがとうございます、もっと務めます……」
 薊は私の腰が落ちつくのを待って、今度は突起に吸いついてきた。
ブドウの実を食べるように包皮を押し潰し、剥きだしの粘膜を同じ粘膜で包みこんできた。
「きゃうっ! うあ、あっ! あッ、アッ、アアッ!」

本文中より抜粋
抜粋文とイラストは一致しない場合があります。
※挿絵イラストはWeb用に修正してあります。
 
 
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