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娼婦騎士ケイナ
〜この身が穢れようとも〜

小説:ウナル 挿絵:蒼泉

 

 身体で洗え。そう指示された時、ケイナはこの男にとって自分は玩具に過ぎないのだと思い知らされた。
(しかもこんな高い洗剤を惜しみなく……こんなことのために……)
 豊かに泡立つ石鹸に心底辟易する。これ一個で貧民街の人々が何十人と腹を満たせるだろう。そんな泡を胸に乗せて、ケイナはコメスの背中に張り付いた。
「いいぞぉ。やはり肌を洗う時は雌の柔肌に限る」
 むにっ。むにゅっ。むしゅく。
 下から上へ。ボートを漕ぐように背中に乳房を擦り付ける。
(くっ、ふぅぅ。む、胸が擦れる)
 石鹸の泡がいいクッションとなって、彼の背中と乳首の擦れ合いが快感へと変わってしまう。次第にケイナの双丘は膨らみを増し、白い泡の中にピンク色の突起が頭を出すようになってしまった。
「おい、いつまで背中をしている。次は腕だ腕」
 ずいと突き出される太い腕。それをどうすればよいのかもケイナは教えられていた。
「し、失礼します」
「そうだ。しっかりそっちの毛で泡立てておくのだぞ」
 頭髪と同じ色をした股間の茂み。そこに石鹸を塗して泡立てる。十分に泡立って股間が完全に隠れる程になったところで、ケイナは腕を跨ぎその泡を擦り付けた。
「んっ!」
 くちゅっ。にゅぐっ。にちゅっ。
 クリトリスに走る甘い刺激。陰唇全体に伝わる皮膚の感触。それらを堪えながら、ケイナはゆっくりと腰を前後させる。
(これ……背中よりもすごい……!)
 秘部を直接使う分、背中よりもダイレクトに触感が伝わって来る。特に前腕の筋肉を通り過ぎる際の圧迫感は病み付きになってしまいそうなほど気持ちがいい。
「あ、はあっ、ああんっ!」
 いつしかケイナは腰を艶めかしくくねらせ、熱い吐息を漏らすようになっていた。股間は焼けるように熱く、ヒクヒクと恥肉が動いてしまっている。

 
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