「きゃあっ! 何をするんですか!?」
顔の真正面に男性器を突きつけられて悲鳴を上げる金髪の姫。だが相変わらず身体の自由は利かず、目を瞑ることも顔を背けることもできない。
(なんて穢らわしい……)
男性経験のないブリュンヒルデにとって初めて見る男根は、見るもおぞましい醜悪な怪物に見えた。暗紫色の肉棒はヌルリとした亀頭部の先端が縦に割れ、ジクジクと不気味な粘液を垂れ流している。胴部は握っても指が届かないくらい太く、長さも大きめのニガウリくらいある。野太い血管が這い回る海綿体が荒々しく脈打つ様は、絶倫の精力を誇示しているかのようだ。異性の知識がないブリュンヒルデでも、それが平均を遥かに超える巨大さであろうことは理解できた。
「ヘヘヘ、まずはフェラからお願いしますよ」
言い放ったロキが肉棒をグイッと突き出す。
「フェラって……んぐぐっ……むふぅっ!」
唇を強引に押し開き、異臭を放つ肉棒が押し込まれてくる。
(汚いっ! ああ、なんてこと……いやあぁぁぁっ!)
最初にその熱さに驚かされ、続けてツーンと鼻を突く異臭に悩乱させられた。
「う……ぐっ……ぬ、抜きなさい……こんな不潔なこと……うう……許ヒません……ふぅむぅ……ンあぉぉっ」
男性器に口をつけるなど、ブリュンヒルデにとっては信じられない背徳行為であり、全身の血が逆流する恥辱だった。吐き気で胃がねじ曲がりそうになり、食道の奥が胃液に焼けた。
(くさいっ……汚いっ!)
なんとか吐き出そうとするのだが、術に掛かった身体は動かせず、顎にも力が入らない。穢れを知らない唇が、ロキの思うがままに蹂躙されていく。
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