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丸呑みされた女捜査官リリイ
小説:桜空 挿絵:ひなくま

 

 大量というだけあって、顔射された白濁マグマは顔にへばりつくだけでなく滴り落ちるだけでもなく、密着した肉袋に溜まる。
「え……ぅそ。もしかしてこれ、射精された分だけ溜まっていくの? このままだと死……嘘でしょ、本当に? そうだ空気孔は」
 死ぬと最後まで口にできず引き攣った表情で怯え、息ができているので空気孔を探すとリリイの顔よりも上に位置しており、それも恐怖が増す結果に繋がった。
 脈動する肉に包まれた上半身がぬめり髪もべとべとだが、今はそんなこと気にしていられない。
 上半身を丸呑みされ窮屈な肉の袋の中で蠢き迫ってくる触手を可憐な唇で咥え、ぬめる肉茎に朱唇を滑らせる。
「気持ち悪い気持ち悪い! ……だけどやらなきゃ、やらないと死んじゃう。惨めな死に方したくない」
 覚悟を決めてうにょうにょ漂う触手を睨めつけ、粘液でぬるつく肉紐へ奉仕するようにフェラチオに励む。
「じゅるっずちゅちゅ、じゅぼじゅぼじゅぼっ。んれ〜、これでどう。ずちゅぅうでゅぱ、んンッ!? ……んあぁ簡単に出過ぎでしょ」
 美女を襲う肉槍はいわゆる早漏ともいえる早さで熱いスペルマを吐き出し、ごくりと喉音立てて嚥下する。
 苦みのあるゼリーのような特濃ザーメンで口をいっぱいにして、ぷりぷりの汚液を飲み下すと、気持ち悪いはずなのに身体がぽぉっと火照る。
 触手の粘液とは別に、肉袋の内側から滲み出る体液に触れた宇宙服がじゅわりと溶けた。
(これ、まさか私を溶かして消化しようとしているの!?)
 光線銃にも耐える防弾性の防護服が溶けるだけに、肉体も溶かされると怯えたが、そうはならずにほっと胸を撫で下ろした。胸の谷間や鎖骨部分の服だけが次々と溶けて雪のように白い肌が露出していく。
 身体が溶けず安堵した美人捜査官はエイリアンに宣戦布告する。これが奴の一部なら限界があるはずだ。
「ぐぷぐぶぐぼっ、んじゅじゅレロレロじゅぞぞっんふ〜、ごくっごく。私の限界が先か、化け物の命が尽きるのが先か勝負してやるわ」
 鰻にも似た触手を、頬をへこませて締めつけ吸引しつつ扱き、射精させて喉音を立てて飲む。
 だが次から次へ交代する肉鰻に限界はなく、フェラチオで三十分も飲み続ければお腹がいっぱいで、化け物に呑み込まれていない腹部はぽっこりと膨れ上がっていた。
 射精に至るまでの早さがかなりのハイペースで、三十分といってももう何十回と飲まされていたのだ。
(ぅぷ。お腹いっぱいなのにまだ飲み足りない気がする。それに精液の味が飲みやすくなってる気が……ぁ、飲み過ぎておしっこ出そう)
 何度も飲んだことによる慣れかと考えたが、じつは催淫液となっていて彼女の味覚が変化しており、知らぬ間に発情し体温が上昇して喉が渇き、より子種を欲してしまう。一度尿意を意識すると加速度的に増して膀胱が決壊しそうになる。
 催淫液で敏感になっている女体はクレヴァスから魅惑の太腿へ大量に恥汁を溢れさせ、太腿を擦り合わせた。
 上半身の服が溶けて露出した縦型のお臍に珠の汗が溜まり、痼り勃つ乳頭からは滴り落ちる。
 ぷりぷりの汚液が舌の上で躍ると苦みと青臭さがクセになり、もっと飲みたいと無意識に思考し、ブンブンと首を振って浮かんだ考えを否定する。
(もしかして精液が媚薬にでもなってるの? でないとこんなのおかしいもの。だから簡単に射精して……っ)
 身体の変調に気づき敵の仕組みにも気付くが、依然として飲まなければ溺れ死ぬ可能性が高く、媚薬と気付いても飲まなければならない。
 胃が満たされたことでペースが落ちた捜査官に、早くしろと急かすように顔や輝いていた銀髪に射精されてどろどろにされ汚液が底に溜まる。
「はぁはあカラダが……熱いぃ。飲むから外に出さないで。負けたくない死にたくないけど、これ以上はおしっこも、大きいのもお腹が張って……んはぁけど飲まないと。飲む!」
 催淫効果でドーパミンが過剰分泌したリリイは頬を赤らめもじもじ身を捩り、発情しきった肢体は悦楽を求めて空腰を振る。
 いつの間にか苦くて不味かったスペルマが、甘くて美味しい飲み物へと変化するまでに媚薬精液を飲まされていた。美味しいがこれ以上飲むと尿意も便意も限界が近い。けれど飲まなければ肉袋に溜まって溺れ死ぬかもしれないというジレンマに襲われ、葛藤しつつも飲んでしまう悪循環に陥る。
「んぶうっぐびり、甘くて美味しいからどんどん飲めるけど、限界が……。じゅるるっずこぉっずずっずじゅる、くひゅうん」
 尖りきった乳頭を繊毛で掻かれると、脳みそが沸騰しそうなほどの狂おしい随喜に流される。理性は緩み大きな猫目はとろんと微睡む。

 
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